重い心臓病を患いアメリカで移植手術を受けた長野県佐久市の小学生について、募金活動を行っていた「救う会」が会見を開き医療費の支払い完了を明らかにしました。

母・中沢加代さん:
「多くの皆さんのあたたかい思い、ご支援のおかげで今、元気な息子がここで生きることができている。感謝しかありません」

募金活動をした「救う会」は会見を開き、医療費の支払い完了を報告しました。

佐久市の「ゆうちゃん」こと中沢維斗さん11歳。難病の「拘束型心筋症」を患い、アメリカでの心臓移植手術のため2021年11月から、「救う会」などが募金活動を行い、目標を上回る2億5200万円が集まりました。

ゆうちゃんはアメリカに渡り、2022年10月、ドナーが見つかり心臓移植手術を受け成功、年末に帰国しました。

医療費などは2億3000万円余りでしたが、一時、症状が悪化し補助人工手術の装着する手術を受けたことや、円安の影響などでさらに追加で3億円以上とされていました。

「救う会」は現地の病院と値引き交渉を重ねた結果、1800万円ほどの追加請求におさまり、余剰金でまかなえたということです。

一方、父の智春さんたちは、医療費が不足すると見越して、2022年12月、「ゆうちゃんと家族を支える会」を立ち上げ、再募金を始めました。1月上旬までに約1000万円が集まったということです。

これについて、中沢加代さんは、「主人が支える会を立ち上げ、世間を騒がせ、巻き込んでしまい申し訳ございません。集まったお金については、皆さんが納得する形できちんと明確にしていほしいと主人に伝えた」と話しました。

FNNプライムオンライン
2023年2月7日 火曜 午後0:30
https://www.fnn.jp/articles/-/482390