【ガジアンテプ(トルコ)時事】トルコ南部の大地震被災地ハタイ県で、略奪行為などによる治安悪化が警戒されている。AFP通信によると、オーストリアとドイツの救助隊は11日、治安悪化を理由にハタイ県での活動を停止した。ハタイ県で活動するドイツのNGOは「銃声も聞こえる」と述べている。

 一方、発生から5日半たった11日夜(日本時間12日未明)の時点でも地震による犠牲者数は増加。トルコとシリアを合わせた死者数は2万8000人以上となった。
 アナトリア通信によれば、トルコ当局は地震後に略奪行為を働いた罪などで、ハタイ県を含む被災8県で計48人を逮捕した。トルコメディアの報道では、集団が支援物資を積んだトラックの行く手を阻み、物資を奪おうとする事例も起きているという。

時事通信 2023年02月12日06時17分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023021200014&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit