のり加工販売大手「白子のり」家庭用を最大40%値上げへ

https://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20230319/5080014128.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いのでご注意を

有明海ののりが不作で仕入れ価格が高騰したことなどから、のり加工販売大手の「白子のり」は、
家庭用のほぼすべてののり商品について、6月から最大で40%の値上げを決めたことがわかりました。
業界大手が値上げに踏み切ったことで今後、のりの値上げの動きが広がりそうです。

関係者によりますと、東京に本社があるのり加工販売大手の「白子のり」は、焼きのりや味付けのりなど
家庭用ののり商品のほぼすべてを、6月1日の出荷分から値上げすることを決めました。
値上げ幅は、希望小売価格の15%から40%だということです。

具体的には、「焼きのり」などが40%ほど、「味付けのり」などが30%から35%ほどの値上げになるということで、
加工の工程が少ない商品ほど原料価格に影響されて値上げ幅が大きくなるとしています。

会社ののり商品の値上げは、4年前の2019年に1%から8%値上げして以来で、
40%の値上げは初めてだということで、20日の公表を予定しています。
これは、全国有数の産地、有明海の養殖のりが今シーズン、記録的な不作で入札会での取り引き価格が高騰し、
仕入れのコストが大きく上昇したためだとしています。

全国一の産地、佐賀県では先月末までの累計で、生産量が前の年の同じ時期のほぼ半減となった結果、
入札会でののり1枚あたりの取引価格は51%高くなっています。

業界の大手が値上げに踏み切ったことで、今後、各社でのりの値上げの動きが広がりそうです。

03/19 18:25