2日午前0時15分ごろ、三重県桑名市長島町で「民家の屋根から火が上がっている」と付近の住民から119番通報があった。桑名市消防本部や桑名署によると、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡の2階部分から3人の遺体が見つかった。この家には黒宮一馬さん(81)と妻(80)、息子(49)が暮らしており、3人と連絡が取れていないという。

 現場のすぐ隣に住む男性(74)は、サイレンと放水の音で火災に気付いて目を覚ましたといい、「火柱が屋根より高く上がっていた。まさか隣が火事になるとは」と話した。近くに住む女性(60)は、目を覚まして外を見ると屋根から火が立ち上っていたといい、「火の粉がこちらまで飛んできていた。これはやばいと思った」と振り返った。

 現場は近鉄長島駅から南東に約1・3キロの住宅や田畑が広がる地域。(松島研人、高橋俊成)

朝日新聞 2023/4/2 9:35
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