埼玉県飯能市山あいの国道299号でバイクで暴走したとして、埼玉県警は25日、川越市下広谷、専門学生の男(21)と入間市の男子高校生(17)を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した。周辺では、暴走してスピードを競う「ローリング族」への苦情が相次いでおり、県警は対策を強化している。

発表によると、2人は4月27日午後11時過ぎ、飯能市の国道299号で制限速度を45キロ上回る時速85キロでバイクを走らせたり、対向車線にはみ出して他の車両を追い越したりと、危険な走行をした疑い。コースを設定し競走していたとみられ、調べに対し、「速く走ることが快感だった」と容疑を認めているという。

カーブが連続する国道299号は、カーアクション漫画「頭文字(イニシャル)D」に登場したことからローリング族が集まりやすく、近隣住民から多数の苦情が寄せられていた。県警はビデオカメラやドローンを使った撮影で2人を特定。他のグループも摘発する方針だ。

■県警取り締まり強化

県警は飯能市の国道299号の山岳道路の取り締まりを強化している。4月から今月15日までの間には、延べ245台を速度超過や整備不良などの違反で摘発した。さらに、今月26日からは転回禁止の標識を設置するほか、午後9時〜午前3時に一部区間を通行止めとする実証実験も1か月実施する計画だ。

押収されたバイク
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読売新聞 2023/07/26 07:20
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230725-OYT1T50353/