ふるさと納税は3年連続で最高更新、昨年度の寄付総額9654億円…都城市と紋別市が人気
2023/08/01 11:19 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230801-OYT1T50123/


総務省は1日、2022年度のふるさと納税の寄付総額が9654億円で、前年度より1351億円(16・3%)増加し、3年連続で過去最高を更新したと発表した。件数は08年度の制度創設から増加を続け、前年度比737万件増の5184万件となった。開始から約15年が経過し、利用が浸透したことが背景にあるとみられる。

都道府県別でみると、兵庫県を除く46都道府県で寄付額が増加した。最も寄付を集めたのは北海道で、1452億9000万円だった。市区町村別では、牛肉や豚肉の返礼品が人気の宮崎県都城市が最多で、195億9300万円だった。次いで、返礼品にカニやイクラなどの海産物を豊富にそろえた北海道の紋別市(194億3300万円)、根室市(176億1300万円)が続いた。

ふるさと納税は、寄付額から2000円を超える分が翌年の住民税などから控除される。寄付に伴う23年度の住民税の減収額は、全国で6798億円となった。市区町村別では、横浜市(272億4200万円)、名古屋市(159億2600万円)、大阪市(148億5300万円)の順で大きく、都市部の住民が地方の自治体に寄付する傾向が顕著となった。住民税控除を受けるのは891万人で、前年度から19%増加した。