飲食店のトイレで男児を産み落とし殺害したとして、大阪府警は18日、アルバイト店員の小関菜津美容疑者(34)=大阪市生野区=を殺人の疑いで逮捕した。「便器内に出産したことは間違いないが、放心状態で助けられなかった。殺すつもりはなかった」と殺意は否認しているという。


 逮捕容疑は16日夜、大阪市阿倍野区の飲食店トイレで、便器内に男児を産み落とし、救護せずに殺害したとされる。

 府警阿倍野署によると、小関容疑者は16日、飲食店に午後2時ごろ出勤。体調不良を訴えて午後6時ごろから約2時間半、トイレに閉じこもったという。店の関係者が119番し、駆けつけた救急隊員の呼び掛けでトイレから出てきたが、倒れ込んで病院に搬送された。隊員が便器のふたを開けると、中に生後間もない男児がおり、心肺停止状態だったという。男児は病院に搬送されたが死亡が確認された。死因は溺死だった。【山田毅】

毎日新聞 2023/8/18 22:36
https://mainichi.jp/articles/20230818/k00/00m/040/262000c