<筋骨隆々のカンガルーと浅瀬で一騎討ち。一体どんな状況なのか>

川の中で巨大なカンガルーと男性が激闘──。週末の朝にオーストラリアで撮影された、理解に苦しむ映像がソーシャルメディア上で広く話題となっている。一体何があったのか?

稀ではあるが、カンガルーが人間を襲うことがある。今月初めには、オーストラリアで74歳の男性が襲われる事件が発生。この襲撃で入院を余儀なくされた男性は縫合、包帯、さらには抗生物質を処方される羽目に。2022年には、野生のカンガルーをペットとして飼っていたオーストラリア人の男性が、そのカンガルーに襲われて死亡した。

ミック・モロニーは土曜、身長2メートル超ともみられる巨大カンガルーに捕われた愛犬ハッチを助けるべく、ビクトリア州ミルデューラのマレー川で一戦交えた。ニューヨーク・ポスト紙の報道によると、モロニーは元警官で武道家でもあり、犬の命を救うために躊躇なくカンガルーと戦うことを選んだ。

「朝みんな※で散歩していて、川の近くでハッチがいなくなった。そしたら次の瞬間、あの怪物のせいで溺れかけているのが分かった」(※編集部注:モロニーは犬を複数匹飼っている)

モロニーはフェイスブック上で「カンガルーの口を殴っちゃいけない。めちゃくちゃ痛いから......」とつづった。彼自身もつかまれ、水に沈められそうになったと振り返っている。同投稿に添付された32秒にわたる動画からは、首を絞められて川面で苦しそうに呼吸するハッチと、真っ直ぐに撮影者を見つめるカンガルーの姿が確認できる。

カンガルーに近づきながらモロニーは警告する。

「俺の犬を放せ」

その後間もなく両者は水しぶきをあげる乱闘に突入。カンガルーは隆々とした筋肉と危険な爪をもってしてモロニーに襲い掛かった。カメラが水中に沈んでいた数秒の間に犬は解放されて岸へと逃げ、モロニーも仁王立ちするカンガルーから離れることに成功した。

モロニーはニューヨーク・ポスト紙に対し、腕にいくらか引っ掻き傷を負ったものの、犬ともどもほぼ無傷で済んだと語っている。

ニューズウィーク 2023年10月17日(火)19時55分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102851_1.php

※他ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/279784
https://tokyo-sports.ismcdn.jp/mwimgs/c/a/360w/img_ca030db90f8dcd60d23183ac7e26b51c186697.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/a172b79d0eded9dadcc5c360d37474eb65dea5d3
https://imgnews.pstatic.net/image/023/2023/10/18/0003793990_002_20231018122001089.gif