がん社会を診る 東京大学特任教授 中川恵一

一年のなかで、日本人の死亡がもっとも多いのが、今の時期、1月です。

2(0)22年に国内で死亡した日本人は156万人余りと、前年より9%近く増え、過去最多となりました。この20年で1.5倍に増えており、40年には170万人弱に達する見込みです。

死因別では「がん」がトップでおよそ38万6千人と全体の24%を占めています。ついで「心疾患」が14%、「老衰」が11%を占めます。

一方で、03年に3万人に達...(以下有料版で、残り825文字)

日本経済新聞 2024年1月24日 5:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD158FW0V10C24A1000000/