https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2017_1215.html?utm_int=news_contents_news-closeup_004
12月15日 14時13分
もうすぐお正月。デパートやコンビニなど小売業界では、大みそかに家庭に配達されるおせち料理の予約受け付け真っ最中です。
でも、昭和生まれの記者がふと思うのは、「おせちは家庭で作るものではなかったか」ということ。クリスマスケーキは店で買っても、おせちは家族総出でせっせと作っていたような…。皆さんにとって、おせちは「買うもの」ですか?「作るもの」ですか?そもそも、正月におせちを食べますか?日本の新年に欠かせない(はずの)おせち料理、その最新事情を調べてみました。(ネットワーク報道部記者 安井誠一)
おせちは夜中に売れている
当社のおせち料理の売り上げは毎年伸びておりまして、記録を見る限り、2000年以降ずっと伸び続けております。百貨店業界全体の売り上げは厳しい部分もありますが、おせち料理の部門は伸び続けているんです。
そう話すのは、高島屋でおせち料理を担当するバイヤーの桑原慎太郎さん。特にことしは前年比6%増の売り上げを達成する好調ぶりだと笑顔で説明してくれました。
売り上げを支えているのは、ネットで注文する比較的若い年代。高島屋のおせち料理の販売は、店頭での注文は微増ですが、ネット販売は前年比20%増。スマホでの販売だけを見ると、なんと56%増です。もともとデパートの客は50代から70代が主力ですが、おせちに限っては30代や40代が目立つそうです。
おせちは結構、高い買い物なので、若いかたは店頭で選ぶより、家族でカタログを見ながら話し合って、夜、スマホで注文するようです。そのため、おせちの売り上げは夜にぐんと伸びるんです。この傾向は近年ずっと続いています。(桑原さん)
高齢者・お父さん・パクチー
デパートのおせちは、安くても1万円程度。高いものだと5万円、10万円というのもあります。それでも売れるのは、多種多様なニーズに応える品ぞろえにあるようです。
売れ筋は、3万円程度で三段重の「和風おせち」というオーソドックスな商品ですが、ほかにも、高級料亭や一流レストランとのコラボおせち、少人数用の小さなお重、最近ブームの発酵食品おせち、高齢者向けに歯ぐきでかめるムースでできたもの、食物アレルギー配慮型、お父さんが喜ぶウルトラセブンのお重…など、その数、なんと900種類。去年より50種類も増えました。
あらゆる食材に大好きなパクチーをまぶした「パクチーおせち」をみずから企画して売り出したというバイヤーの桑原さんは、今後のおせち販売に明るい見通しを持っています。
市場は間違いなく拡大していくと思っています。少子高齢化やライフスタイルの変化もありますが、実は日本全国のおせち販売量は500万個ぐらいで、全世帯の10%ぐらいだとも言われています。まだまだおせちを買っていない世帯もあるので、そこに今後のニーズがあると思いますし、日本人としてお正月にお祝いをしないというのはあまりないと思いますので、絶対に伸びていくと思います。
(リンク先に続きあり)
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/still/business_tokushu_2017_1215_img_04.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/still/business_tokushu_2017_1215_img_05.jpg
12月15日 14時13分
もうすぐお正月。デパートやコンビニなど小売業界では、大みそかに家庭に配達されるおせち料理の予約受け付け真っ最中です。
でも、昭和生まれの記者がふと思うのは、「おせちは家庭で作るものではなかったか」ということ。クリスマスケーキは店で買っても、おせちは家族総出でせっせと作っていたような…。皆さんにとって、おせちは「買うもの」ですか?「作るもの」ですか?そもそも、正月におせちを食べますか?日本の新年に欠かせない(はずの)おせち料理、その最新事情を調べてみました。(ネットワーク報道部記者 安井誠一)
おせちは夜中に売れている
当社のおせち料理の売り上げは毎年伸びておりまして、記録を見る限り、2000年以降ずっと伸び続けております。百貨店業界全体の売り上げは厳しい部分もありますが、おせち料理の部門は伸び続けているんです。
そう話すのは、高島屋でおせち料理を担当するバイヤーの桑原慎太郎さん。特にことしは前年比6%増の売り上げを達成する好調ぶりだと笑顔で説明してくれました。
売り上げを支えているのは、ネットで注文する比較的若い年代。高島屋のおせち料理の販売は、店頭での注文は微増ですが、ネット販売は前年比20%増。スマホでの販売だけを見ると、なんと56%増です。もともとデパートの客は50代から70代が主力ですが、おせちに限っては30代や40代が目立つそうです。
おせちは結構、高い買い物なので、若いかたは店頭で選ぶより、家族でカタログを見ながら話し合って、夜、スマホで注文するようです。そのため、おせちの売り上げは夜にぐんと伸びるんです。この傾向は近年ずっと続いています。(桑原さん)
高齢者・お父さん・パクチー
デパートのおせちは、安くても1万円程度。高いものだと5万円、10万円というのもあります。それでも売れるのは、多種多様なニーズに応える品ぞろえにあるようです。
売れ筋は、3万円程度で三段重の「和風おせち」というオーソドックスな商品ですが、ほかにも、高級料亭や一流レストランとのコラボおせち、少人数用の小さなお重、最近ブームの発酵食品おせち、高齢者向けに歯ぐきでかめるムースでできたもの、食物アレルギー配慮型、お父さんが喜ぶウルトラセブンのお重…など、その数、なんと900種類。去年より50種類も増えました。
あらゆる食材に大好きなパクチーをまぶした「パクチーおせち」をみずから企画して売り出したというバイヤーの桑原さんは、今後のおせち販売に明るい見通しを持っています。
市場は間違いなく拡大していくと思っています。少子高齢化やライフスタイルの変化もありますが、実は日本全国のおせち販売量は500万個ぐらいで、全世帯の10%ぐらいだとも言われています。まだまだおせちを買っていない世帯もあるので、そこに今後のニーズがあると思いますし、日本人としてお正月にお祝いをしないというのはあまりないと思いますので、絶対に伸びていくと思います。
(リンク先に続きあり)
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/still/business_tokushu_2017_1215_img_04.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/still/business_tokushu_2017_1215_img_05.jpg