新しいがんの治療法として注目されている「CAR(カー)―T(ティー)細胞療法」について、効果を高める可能性のある新たな手法を開発したと、米ペンシルベニア大の渡辺慶介研究員やカール・ジューン教授らのチームが5日、米医学誌「JCI insight」に発表する。膵臓(すいぞう)がんのマウスの生存期間が延びることを確認。1年以内に米国での臨床試験を始めたいという。
CAR―T細胞療法は、患者の体内から免疫細胞を取り出し、遺伝子操作でがんを攻撃する力を高めた後、体内に戻す。米国で昨年、血液がんの一部で承認され、日本でも臨床試験が始まった。
新手法は、この細胞療法の前に、マウスに対し、がん細胞に感染して破壊しながら免疫細胞を活発にする特殊なウイルスを注射。二つの治療を組み合わせ、細胞療法の効果を高める。
研究では、細胞療法だけの場合…
残り:398文字/全文:751文字
http://www.asahi.com/sp/articles/ASL443T7GL44PLBJ002.html?iref=sp_new_news_list_n
CAR―T細胞療法は、患者の体内から免疫細胞を取り出し、遺伝子操作でがんを攻撃する力を高めた後、体内に戻す。米国で昨年、血液がんの一部で承認され、日本でも臨床試験が始まった。
新手法は、この細胞療法の前に、マウスに対し、がん細胞に感染して破壊しながら免疫細胞を活発にする特殊なウイルスを注射。二つの治療を組み合わせ、細胞療法の効果を高める。
研究では、細胞療法だけの場合…
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http://www.asahi.com/sp/articles/ASL443T7GL44PLBJ002.html?iref=sp_new_news_list_n