鳥取県倉吉市の両長谷遺跡で新たに発見された、焼失した竪穴建物跡=同市教委文化財課提供
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/06/01/20190601oog00m010042000p/9.jpg
弥生時代後期(約2千年前ごろ)の集落が広がる鳥取県倉吉市国府(こう)の両長谷(りょうながたに)遺跡で、焼けて炭化した梁(はり)などが残る竪穴建物跡や県内最大級の竪穴建物跡が確認された。発掘調査をしている市教委が29日、発表した。1日午前10〜11時に現地説明会がある。
市教委文化財課によると、火事で焼けたとみられる直径5メートルの竪穴建物跡では、炭化した梁や垂木などの建築部材が50点以上出土(同課が保管中)。床面には、甕(かめ)の口縁部を転用して壺(つぼ)や甕を置いたとみられる「器台」が四つ置かれ、当時の集落の営みの様子がうかがわれるという。
この建物跡では、二つの開口部が地中でつながったV字形の穴も2組見つかったが、今のところ、用途がわからない。「ものづくりに伴うものかも、などと想像をめぐらしている。もっと調べたい」と小田芳弘主任学芸員は話す。
このほか、県内最大級という直…
(残り:217文字/全文:598文字)
朝日新聞デジタル 2019年5月30日03時00分
https://www.asahi.com/articles/ASM5Y2GLFM5YPUUB001.html
弥生後期(約2000年前)の両長谷遺跡(倉吉市国府(こう))で、U字形の穴がある焼失竪穴建物跡や、県内最大級の竪穴建物跡などの集落跡が見つかったと、市教委が発表した。担当者は、同様の穴は他の遺跡では聞いたことがないと言い用途は不明という。
市教委文化財課によると、火事で焼けたとみられる直径5メートルの竪穴建物跡では、直径20センチの二つの穴が深さ25センチの地中でU字形でつながっている遺構が2組あった。また焼け跡からは炭化したはりや垂木など建築部材が50点以上出土。かめの口を再利用して土器を置くのに使った「器台」のかけらなども見つかった。
一方、県内最大級の直径約10メートルの竪穴建物跡は、大きさから権力者の家とも考えられるが、高価な装飾品などは確認できていないため集落の寄り合い所だった可能性があるという。
現地説明会は1日午前10時から。
同遺跡では1995年度に第1次調査で12の竪穴建物跡を確認。昨年6月からは2年間の予定で2次調査を実施している。【園部仁史】
毎日新聞 2019年6月1日
https://mainichi.jp/articles/20190601/ddl/k31/040/459000c?inb=ra
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/06/01/20190601oog00m010042000p/9.jpg
弥生時代後期(約2千年前ごろ)の集落が広がる鳥取県倉吉市国府(こう)の両長谷(りょうながたに)遺跡で、焼けて炭化した梁(はり)などが残る竪穴建物跡や県内最大級の竪穴建物跡が確認された。発掘調査をしている市教委が29日、発表した。1日午前10〜11時に現地説明会がある。
市教委文化財課によると、火事で焼けたとみられる直径5メートルの竪穴建物跡では、炭化した梁や垂木などの建築部材が50点以上出土(同課が保管中)。床面には、甕(かめ)の口縁部を転用して壺(つぼ)や甕を置いたとみられる「器台」が四つ置かれ、当時の集落の営みの様子がうかがわれるという。
この建物跡では、二つの開口部が地中でつながったV字形の穴も2組見つかったが、今のところ、用途がわからない。「ものづくりに伴うものかも、などと想像をめぐらしている。もっと調べたい」と小田芳弘主任学芸員は話す。
このほか、県内最大級という直…
(残り:217文字/全文:598文字)
朝日新聞デジタル 2019年5月30日03時00分
https://www.asahi.com/articles/ASM5Y2GLFM5YPUUB001.html
弥生後期(約2000年前)の両長谷遺跡(倉吉市国府(こう))で、U字形の穴がある焼失竪穴建物跡や、県内最大級の竪穴建物跡などの集落跡が見つかったと、市教委が発表した。担当者は、同様の穴は他の遺跡では聞いたことがないと言い用途は不明という。
市教委文化財課によると、火事で焼けたとみられる直径5メートルの竪穴建物跡では、直径20センチの二つの穴が深さ25センチの地中でU字形でつながっている遺構が2組あった。また焼け跡からは炭化したはりや垂木など建築部材が50点以上出土。かめの口を再利用して土器を置くのに使った「器台」のかけらなども見つかった。
一方、県内最大級の直径約10メートルの竪穴建物跡は、大きさから権力者の家とも考えられるが、高価な装飾品などは確認できていないため集落の寄り合い所だった可能性があるという。
現地説明会は1日午前10時から。
同遺跡では1995年度に第1次調査で12の竪穴建物跡を確認。昨年6月からは2年間の予定で2次調査を実施している。【園部仁史】
毎日新聞 2019年6月1日
https://mainichi.jp/articles/20190601/ddl/k31/040/459000c?inb=ra