https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50889433
「ピザのカロリー、消費にはウォーキング4時間」 ラベル記載すれば効果=英研究
9時間前
ミシェル・ロバーツ保健担当編集長、BBCニュースオンライン
食品のラベル表示に、その食品のカロリーを消費するにはどれだけの運動が必要か記載するべきだと、イギリスの調査チームが訴えている。
例えば、ピザ1枚分のカロリーを消費するには4時間のウォーキングが、チョコレートバー1本には22分間のランニングが必要となる。
英ラフバラ大学の研究チームは、こうしたエネルギーコストを記載することで、肥満にならないための健康的な食習慣を促進し、飽食を緩和することができると指摘した。
学術誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に掲載された研究では、14の先行研究を基にした。
エネルギー消費をラベルに記載することで、1日当たりの摂取カロリーを200kcal減らすことができるという。
カロリーとは
食べ物や飲み物に含まれるエネルギーは、カロリーで計算される。単位はkcal(キロカロリー)
呼吸からランニングまで、1日に必要とされるエネルギー量は、成人男性は約2500kcal、女性は約2000kcalとされる
消費カロリーより摂取カロリーが多い場合、エネルギーは脂肪として蓄積されるため、肥満になる恐れがある
1日に食べすぎた量はわずかでも、それが毎日のことだとちりも積もって山となる
食べ物のカロリー、運動で消費するには
ランニングは時速5〜8キロ、ウォーキングは時速3〜5キロから5〜8キロを基準とした。
シリアル(ボウル1杯、172kcal):ランニング16分、またはウォーキング21分
チョコレートバー(229kcal):ランニング22分、またはウォーキング42分
甘いソフトドリンク(138kcal):ランニング13分、またはウォーキング26分
ブルーベリー・マフィン(265kcal):ランニング25分、またはウォーキング48分
ポテトチップス(小袋、171kcal):ランニング16分、またはウォーキング31分
チキンとベーコンのサンドイッチ(445kcal):ランニング42分、またはウォーキング1時間22分
それぞれの運動量はそれほど大きくないように感じられるが、研究チームは、この表示がイギリスの肥満問題に大きな影響を与えるとしている。
イギリスでは現在、成人の3分の2以上が過体重か肥満だとされている。
研究を主導したアマンダ・デイリー教授は、「食べ物について良い選択を促し、これまでより活発に運動するように促すため、色々な方法に注目している」と説明する。
そうした方法のひとつとして、食品に「必要な運動量」を記載することで、自分が何を口にしているのか分かりやすくなり、健康的な選択ができるようになるという。
デイリー教授は、間食やお菓子に含まれるカロリーを消費するのにどれだけの運動が必要かを知れば、多くの人がショックを受けるだろうと述べた。
「ほとんどの人が、食品に含まれるカロリーの量を少なく見積もっている。500キロカロリーのチョコレートマフィンを買えば、それは50分のランニングに相当する」とデイリー教授は指摘する。
「これは決してダイエットについての話ではない。食べ物の摂取にはエネルギーコストがかかるということを公衆に教育している。そうすれば、『カロリー消費に2時間もかかるチョコレートケーキを自分は本当に食べたいのか? 本当にその価値がある?』と、自問自答できる」
リスクの「引き金」になる可能性も
(リンク先に続きあり)
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/0B2A/production/_110085820_gettyimages-959115470.jpg
「ピザのカロリー、消費にはウォーキング4時間」 ラベル記載すれば効果=英研究
9時間前
ミシェル・ロバーツ保健担当編集長、BBCニュースオンライン
食品のラベル表示に、その食品のカロリーを消費するにはどれだけの運動が必要か記載するべきだと、イギリスの調査チームが訴えている。
例えば、ピザ1枚分のカロリーを消費するには4時間のウォーキングが、チョコレートバー1本には22分間のランニングが必要となる。
英ラフバラ大学の研究チームは、こうしたエネルギーコストを記載することで、肥満にならないための健康的な食習慣を促進し、飽食を緩和することができると指摘した。
学術誌「Journal of Epidemiology and Community Health」に掲載された研究では、14の先行研究を基にした。
エネルギー消費をラベルに記載することで、1日当たりの摂取カロリーを200kcal減らすことができるという。
カロリーとは
食べ物や飲み物に含まれるエネルギーは、カロリーで計算される。単位はkcal(キロカロリー)
呼吸からランニングまで、1日に必要とされるエネルギー量は、成人男性は約2500kcal、女性は約2000kcalとされる
消費カロリーより摂取カロリーが多い場合、エネルギーは脂肪として蓄積されるため、肥満になる恐れがある
1日に食べすぎた量はわずかでも、それが毎日のことだとちりも積もって山となる
食べ物のカロリー、運動で消費するには
ランニングは時速5〜8キロ、ウォーキングは時速3〜5キロから5〜8キロを基準とした。
シリアル(ボウル1杯、172kcal):ランニング16分、またはウォーキング21分
チョコレートバー(229kcal):ランニング22分、またはウォーキング42分
甘いソフトドリンク(138kcal):ランニング13分、またはウォーキング26分
ブルーベリー・マフィン(265kcal):ランニング25分、またはウォーキング48分
ポテトチップス(小袋、171kcal):ランニング16分、またはウォーキング31分
チキンとベーコンのサンドイッチ(445kcal):ランニング42分、またはウォーキング1時間22分
それぞれの運動量はそれほど大きくないように感じられるが、研究チームは、この表示がイギリスの肥満問題に大きな影響を与えるとしている。
イギリスでは現在、成人の3分の2以上が過体重か肥満だとされている。
研究を主導したアマンダ・デイリー教授は、「食べ物について良い選択を促し、これまでより活発に運動するように促すため、色々な方法に注目している」と説明する。
そうした方法のひとつとして、食品に「必要な運動量」を記載することで、自分が何を口にしているのか分かりやすくなり、健康的な選択ができるようになるという。
デイリー教授は、間食やお菓子に含まれるカロリーを消費するのにどれだけの運動が必要かを知れば、多くの人がショックを受けるだろうと述べた。
「ほとんどの人が、食品に含まれるカロリーの量を少なく見積もっている。500キロカロリーのチョコレートマフィンを買えば、それは50分のランニングに相当する」とデイリー教授は指摘する。
「これは決してダイエットについての話ではない。食べ物の摂取にはエネルギーコストがかかるということを公衆に教育している。そうすれば、『カロリー消費に2時間もかかるチョコレートケーキを自分は本当に食べたいのか? 本当にその価値がある?』と、自問自答できる」
リスクの「引き金」になる可能性も
(リンク先に続きあり)
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/0B2A/production/_110085820_gettyimages-959115470.jpg