感染の女性「味と匂いわからず」
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20200327/7000019526.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
新型コロナウイルスに感染した20代の女性が、発症の初期に食べ物の味や
化粧品のにおいがわからなくなり、この状態が数日間続いていたことを明らかにしました。
WHO=世界保健機関は、各国からも同じような報告が相次いでいるとしていて、初期の症状の1つなのか調査を進めています。
札幌市の20代の女性は、今月5日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、
市内の病院に入院して治療を受けたあと、今月24日に退院しました。
自宅でNHKの電話インタビューに応じた女性は、発症の初期について振り返り、今月4日ごろ、
軽いせきの症状とともに、「何を食べてもあまり味がしないし、香水やシャンプーのにおいも
本当にわからなくなっていた」と述べて、味覚や嗅覚がきかなくなる状態になっていたことを明らかにしました。
女性はその翌日、検査で感染がわかり、今月7日には37度5分を超える熱などの
症状が出るようになりましたが、味覚や嗅覚の異常は10日間ほど続いたとしています。
入院中の状況について、女性は、「口の中に味噌汁や肉料理を入れても味が何もせず、食感だけという状況だった」
と振り返り、医師や看護師にもこの異常について説明したということです。
女性によりますと、女性の80代の父親と知人の20代の女性も新型コロナウイルスの感染者で、
2人はともに、女性に対し発症の初期に食べ物の味やにおいがわからなくなったと話しているということです。
WHO=世界保健機関は今月23日の会見で、各国から同様の報告が相次いでいるとしたうえで、
「本当に初期の症状と言えるのか医学的な調査が必要だ」として、
各国と連携して調査を進めていることを明らかにしています。
【女性が異常に気づいた経緯】
新型コロナウイルスに感染した20代の女性は、味とにおいがわからなくなる状態になったことについて、
回復して退院するまで異常なことだとは思わなかったと話しています。
女性は、「当時は注意するよう言われていなかった症状だったので、自分だけではという思いがあった。
ただ最近の報道でほかにも同じような状態を訴える感染者がいると聞くと、
これはもしかして私だけじゃなくて感染した人の症状の1つなのかなと思うようになった」
と述べています。
そのうえで女性は、「私のように退院できた感染者は少なく、自分の症状について話すのは
すごく勇気がいりますが、伝えたほうがこれからの役に立つのではと思うようになりました」
と述べて、自らが経験した異常について詳しく明かした理由を説明しています。
【英米の団体が注意呼びかけ】
イギリスとアメリカの耳鼻咽喉科の医師などでつくる2つの団体は、嗅覚や味覚の異常について、
「新型コロナウイルスの症状の1つである可能性がある」として、診察にあたる現場の医師に対し
注意を呼びかける声明を発表しています。
このうちイギリスの団体は、今月25日の声明で、別の種類のコロナウイルスに感染したときも、
嗅覚がきかなくなる症状が出るケースがあるとしたうえで、
「新型コロナウイルスが同じでも、驚きではない」としています。
そしてドイツでは、感染が確認された患者の3人に2人が嗅覚がきかなくなる症状を
訴えているとの研究があるなど、イギリスを始め各国で同じような報告が相次いでいるとして、
「高熱やせきなどほかの症状がなくとも、新型コロナウイルスの感染を疑う理由になりうる」と指摘しています。
アメリカの団体も今月22日の声明で、「ほかの呼吸器の疾患がないにもかかわらず、
嗅覚や味覚がきかなくなる症状が出た場合、検査の実施を検討すべきだ」
と指摘して、感染を疑う上での1つの指標とすることを提案しています。
(中略)
【日本の学会「日本では症例少ない」】
日本耳鼻咽喉科学会はNHKの取材に対し、
「海外で味覚や嗅覚がきかなくなった感染者がいるという報告があることは承知しているが、
日本ではまだ症例が少なく、新型コロナウイルスとの関連があるかどうか
学会として判断することはできていない」とコメントしています。
03/27 09:39
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20200327/7000019526.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
新型コロナウイルスに感染した20代の女性が、発症の初期に食べ物の味や
化粧品のにおいがわからなくなり、この状態が数日間続いていたことを明らかにしました。
WHO=世界保健機関は、各国からも同じような報告が相次いでいるとしていて、初期の症状の1つなのか調査を進めています。
札幌市の20代の女性は、今月5日に新型コロナウイルスへの感染が確認され、
市内の病院に入院して治療を受けたあと、今月24日に退院しました。
自宅でNHKの電話インタビューに応じた女性は、発症の初期について振り返り、今月4日ごろ、
軽いせきの症状とともに、「何を食べてもあまり味がしないし、香水やシャンプーのにおいも
本当にわからなくなっていた」と述べて、味覚や嗅覚がきかなくなる状態になっていたことを明らかにしました。
女性はその翌日、検査で感染がわかり、今月7日には37度5分を超える熱などの
症状が出るようになりましたが、味覚や嗅覚の異常は10日間ほど続いたとしています。
入院中の状況について、女性は、「口の中に味噌汁や肉料理を入れても味が何もせず、食感だけという状況だった」
と振り返り、医師や看護師にもこの異常について説明したということです。
女性によりますと、女性の80代の父親と知人の20代の女性も新型コロナウイルスの感染者で、
2人はともに、女性に対し発症の初期に食べ物の味やにおいがわからなくなったと話しているということです。
WHO=世界保健機関は今月23日の会見で、各国から同様の報告が相次いでいるとしたうえで、
「本当に初期の症状と言えるのか医学的な調査が必要だ」として、
各国と連携して調査を進めていることを明らかにしています。
【女性が異常に気づいた経緯】
新型コロナウイルスに感染した20代の女性は、味とにおいがわからなくなる状態になったことについて、
回復して退院するまで異常なことだとは思わなかったと話しています。
女性は、「当時は注意するよう言われていなかった症状だったので、自分だけではという思いがあった。
ただ最近の報道でほかにも同じような状態を訴える感染者がいると聞くと、
これはもしかして私だけじゃなくて感染した人の症状の1つなのかなと思うようになった」
と述べています。
そのうえで女性は、「私のように退院できた感染者は少なく、自分の症状について話すのは
すごく勇気がいりますが、伝えたほうがこれからの役に立つのではと思うようになりました」
と述べて、自らが経験した異常について詳しく明かした理由を説明しています。
【英米の団体が注意呼びかけ】
イギリスとアメリカの耳鼻咽喉科の医師などでつくる2つの団体は、嗅覚や味覚の異常について、
「新型コロナウイルスの症状の1つである可能性がある」として、診察にあたる現場の医師に対し
注意を呼びかける声明を発表しています。
このうちイギリスの団体は、今月25日の声明で、別の種類のコロナウイルスに感染したときも、
嗅覚がきかなくなる症状が出るケースがあるとしたうえで、
「新型コロナウイルスが同じでも、驚きではない」としています。
そしてドイツでは、感染が確認された患者の3人に2人が嗅覚がきかなくなる症状を
訴えているとの研究があるなど、イギリスを始め各国で同じような報告が相次いでいるとして、
「高熱やせきなどほかの症状がなくとも、新型コロナウイルスの感染を疑う理由になりうる」と指摘しています。
アメリカの団体も今月22日の声明で、「ほかの呼吸器の疾患がないにもかかわらず、
嗅覚や味覚がきかなくなる症状が出た場合、検査の実施を検討すべきだ」
と指摘して、感染を疑う上での1つの指標とすることを提案しています。
(中略)
【日本の学会「日本では症例少ない」】
日本耳鼻咽喉科学会はNHKの取材に対し、
「海外で味覚や嗅覚がきかなくなった感染者がいるという報告があることは承知しているが、
日本ではまだ症例が少なく、新型コロナウイルスとの関連があるかどうか
学会として判断することはできていない」とコメントしています。
03/27 09:39