0001砂漠のマスカレード ★2020/04/10(金) 14:31:49.71ID:iBrzGLm/9
緊急事態宣言が明日にも発令されるかと、東京都民がかたずをのんで見守っていた4月6日午後、京浜急行電鉄があるプレスリリースを発表した。そこにはこう書かれていた。
「当社は、品川駅西口地区における現シナガワ グース敷地を活用した当社開発に、トヨタ自動車株式会社を共同事業者として迎えることをお知らせいたします」――。
品川周辺の再開発計画というと、3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅とその周辺の再開発に注目が集まるが、京急も品川駅とその周辺に複数の再開発計画を持つ。その1つが「高輪3丁目地区」計画だ。
■都内屈指の立地に自信
京急は品川駅西口の正面にホテル、会議場、レストラン、商業施設などから構成される複合施設「シナガワ グース」を保有している。
ホテルは935室の客室を持つ京急EXホテルが入居しており、京急のホテル事業にとってもフラッグシップ的な位置づけだ。
西口にそびえる30階建ての高層ビルは目を引くが、建物自体は約50年前に建設され、新築ビルと比べると競争力が劣る。
そこで京急はビルを取り壊して、約2万5000uの敷地に最新鋭の設備を備えたビルを建設する決断を下した。
羽田空港の玄関口、そして2027年に開業が予定されているリニア中央新幹線の発着駅である品川駅前という立地を生かして、「国内外のグローバル企業や国際水準の会議・ホテル誘致」を目指した。
京急によると総事業費は「1000億円超」。2024年以降、2027年までの完成を目指すという。高輪ゲートウェイ周辺に建設されるオフィス棟が次々と完成する時期も2024年頃とされている。
このビルの完成前に高輪ゲートウェイのビル群にテナントをごっそり奪われるのではないかという危惧もあったが、京急は品川駅前という「都内屈指の立地」に絶対の自信を持っていた。
そして決まったのが、日本を代表するグローバル企業のトヨタだった。
トヨタは単なるテナントとして入居するのではなく、京急との共同事業者として再開発計画に参加する。京急は敷地の一部をトヨタに譲渡し、両社が共同で再開発を実施、完成後はトヨタが施設の一部をオフィスとして利用する。
東京都には品川―白金高輪間を地下鉄で結ぶ構想がある。トヨタの東京本社は水道橋近くにあるため、品川地下鉄が完成すれば、都営三田線を経由して品川と水道橋の間がぐっと近づく。
また、トヨタは名古屋駅前にもオフィスを持つ。品川のオフィスからならリニア完成後はわずか40分で結ばれるため、地下鉄やリニアが開業すれば、トヨタにとって品川は利便性の高い場所になる。
さらに、国土交通省は品川駅西口の国道15号上空に自動運転など最先端のモビリティの乗降場を集約した次世代型交通ターミナルを整備する構想を持つ。
「未来の乗り物」ともいえるリニアの開業だけでも品川駅は世界に誇れる駅となるが、そこへ自動運転車も加わる。鉄道だけでなく自動車も含め、「世界に誇れる交通拠点」(国土交通省)を目指すことになる。
■大変貌する品川駅西口
4月1日には、都が京急・泉岳寺―新馬場間約1.7kmの連続立体交差事業に着手すると発表した。これにより、現在は高架駅の品川駅が地上駅となり、地上駅の北品川駅が逆に高架駅となる。
周辺の踏切3カ所が撤去され、交通渋滞や踏切事故の解消が期待される。また、高輪ゲートウェイ付近の高架が地上化するので、景観もよくなる。事業費は1247億円で2029年度に完成予定だ。
品川駅の地平化は2027年ごろに予定されている。地平化によってホームは2面3線から2面4線になり、ホーム上の混雑緩和や運転時間の短縮が期待できる。
羽田空港国内線ターミナル駅に引き上げ線を新設する計画もあり、これらの施策によって品川―羽田空港間の輸送力増強が可能になるというメリットも京急にはある。
京急はこのほかに「高輪4丁目地区」計画と呼ばれる、京急の2棟のビルの敷地約8000uを再開発する計画もある。
さらに、西武ホールディングスもシナガワ グースの隣接地に「グランドプリンスホテル高輪」などの物件を抱えており、これらを再開発する構想もある。
品川駅西口がどう変貌するか、これまで描かれていた青写真が少しずつ具体化してきた。あとは、新型コロナウイルスの影響をどう乗り越えて、実行するかだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200410-00342945-toyo-bus_all&p=2
4/10(金) 5:50配信
「当社は、品川駅西口地区における現シナガワ グース敷地を活用した当社開発に、トヨタ自動車株式会社を共同事業者として迎えることをお知らせいたします」――。
品川周辺の再開発計画というと、3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅とその周辺の再開発に注目が集まるが、京急も品川駅とその周辺に複数の再開発計画を持つ。その1つが「高輪3丁目地区」計画だ。
■都内屈指の立地に自信
京急は品川駅西口の正面にホテル、会議場、レストラン、商業施設などから構成される複合施設「シナガワ グース」を保有している。
ホテルは935室の客室を持つ京急EXホテルが入居しており、京急のホテル事業にとってもフラッグシップ的な位置づけだ。
西口にそびえる30階建ての高層ビルは目を引くが、建物自体は約50年前に建設され、新築ビルと比べると競争力が劣る。
そこで京急はビルを取り壊して、約2万5000uの敷地に最新鋭の設備を備えたビルを建設する決断を下した。
羽田空港の玄関口、そして2027年に開業が予定されているリニア中央新幹線の発着駅である品川駅前という立地を生かして、「国内外のグローバル企業や国際水準の会議・ホテル誘致」を目指した。
京急によると総事業費は「1000億円超」。2024年以降、2027年までの完成を目指すという。高輪ゲートウェイ周辺に建設されるオフィス棟が次々と完成する時期も2024年頃とされている。
このビルの完成前に高輪ゲートウェイのビル群にテナントをごっそり奪われるのではないかという危惧もあったが、京急は品川駅前という「都内屈指の立地」に絶対の自信を持っていた。
そして決まったのが、日本を代表するグローバル企業のトヨタだった。
トヨタは単なるテナントとして入居するのではなく、京急との共同事業者として再開発計画に参加する。京急は敷地の一部をトヨタに譲渡し、両社が共同で再開発を実施、完成後はトヨタが施設の一部をオフィスとして利用する。
東京都には品川―白金高輪間を地下鉄で結ぶ構想がある。トヨタの東京本社は水道橋近くにあるため、品川地下鉄が完成すれば、都営三田線を経由して品川と水道橋の間がぐっと近づく。
また、トヨタは名古屋駅前にもオフィスを持つ。品川のオフィスからならリニア完成後はわずか40分で結ばれるため、地下鉄やリニアが開業すれば、トヨタにとって品川は利便性の高い場所になる。
さらに、国土交通省は品川駅西口の国道15号上空に自動運転など最先端のモビリティの乗降場を集約した次世代型交通ターミナルを整備する構想を持つ。
「未来の乗り物」ともいえるリニアの開業だけでも品川駅は世界に誇れる駅となるが、そこへ自動運転車も加わる。鉄道だけでなく自動車も含め、「世界に誇れる交通拠点」(国土交通省)を目指すことになる。
■大変貌する品川駅西口
4月1日には、都が京急・泉岳寺―新馬場間約1.7kmの連続立体交差事業に着手すると発表した。これにより、現在は高架駅の品川駅が地上駅となり、地上駅の北品川駅が逆に高架駅となる。
周辺の踏切3カ所が撤去され、交通渋滞や踏切事故の解消が期待される。また、高輪ゲートウェイ付近の高架が地上化するので、景観もよくなる。事業費は1247億円で2029年度に完成予定だ。
品川駅の地平化は2027年ごろに予定されている。地平化によってホームは2面3線から2面4線になり、ホーム上の混雑緩和や運転時間の短縮が期待できる。
羽田空港国内線ターミナル駅に引き上げ線を新設する計画もあり、これらの施策によって品川―羽田空港間の輸送力増強が可能になるというメリットも京急にはある。
京急はこのほかに「高輪4丁目地区」計画と呼ばれる、京急の2棟のビルの敷地約8000uを再開発する計画もある。
さらに、西武ホールディングスもシナガワ グースの隣接地に「グランドプリンスホテル高輪」などの物件を抱えており、これらを再開発する構想もある。
品川駅西口がどう変貌するか、これまで描かれていた青写真が少しずつ具体化してきた。あとは、新型コロナウイルスの影響をどう乗り越えて、実行するかだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200410-00342945-toyo-bus_all&p=2
4/10(金) 5:50配信