0001みの ★2020/12/29(火) 09:38:28.66ID:pqL8VaZt9
2020年は地球に住む人類がいかに脆弱な存在であるかを思い知らされる1年だったように思う。新型コロナウイルスが私たちの暮らしを大きく変え、これまでの当たり前が当たり前ではなくなった。
一方で、数多くの科学者や技術者たちが取り組んできた「未来の技術」にスポットライトが当たった1年だったとも感じる。筆者が技術誌に在籍し仮想現実(VR)技術を取材していた10年ほど前は、VRによる遠隔勤務や旅行などが本当に必要なのか疑問に思っていた。でも今なら、「移動しない」選択肢をつくっておくことがどれだけ重要かが分かる。時代の先を見て技術を開発する科学者や技術者には頭が下がる。
02年にイーロン・マスク氏が火星への移住計画を目的に宇宙開発ベンチャーのスペースXを設立し、16年に後に「スターシップ計画」と呼ばれる、巨大な宇宙船で火星に人類を送り込む計画を発表したときも、本当にニーズがあるか疑問だった。でも今なら「なるほど」と思える。
パンデミック(世界的大流行)を体験して、人類が地球以外の惑星に脱出したくなる日が来るかもしれないと考え直したことが一つ。さらに、スペースXが筆者のような凡人の予想をいい意味で裏切り、猛スピードかつ着実にスターシップ計画につながる技術を確立していることも大きい。
同社は06年にロケットの発射実験に着手してからたった14年で有人宇宙船の打ち上げに成功した。20年5月30日に民間企業として初めて2人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送した後、11月15日にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一氏を含む4人の宇宙飛行士をISSに送り込んだ。
12月1日にマスク氏はドイツのメディア企業のインタビューに答え、26年までの有人火星飛行の実現に「強い自信を持っている」と話し、「運が良ければ24年の実現もありうる」と付け加えた。火星移住はもはや絵空事ではなくなってきたのだ。
なぜスペースXは、これほど短期間で有人宇宙船を打ち上げられるほどの高い技術力を身につけられたのか。火星移住計画の第一歩は、マスク氏の言う通り数年のうちに踏み出せるのか──。
08年と10年にISSでの任務にあたった元米航空宇宙局(NASA)宇宙飛行士で、現スペースX顧問・南カリフォリニア大学教授のギャレット・リースマン氏に、こうした疑問をぶつけてみた。聞けば同氏はNASA時代、筑波や東京で訓練を受け、日本の実験棟「きぼう」のISSでの設置にも携わった親日家だった。
…続きはソースで。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK248FP0U0A221C2000000
2020年12月29日 2時00分
一方で、数多くの科学者や技術者たちが取り組んできた「未来の技術」にスポットライトが当たった1年だったとも感じる。筆者が技術誌に在籍し仮想現実(VR)技術を取材していた10年ほど前は、VRによる遠隔勤務や旅行などが本当に必要なのか疑問に思っていた。でも今なら、「移動しない」選択肢をつくっておくことがどれだけ重要かが分かる。時代の先を見て技術を開発する科学者や技術者には頭が下がる。
02年にイーロン・マスク氏が火星への移住計画を目的に宇宙開発ベンチャーのスペースXを設立し、16年に後に「スターシップ計画」と呼ばれる、巨大な宇宙船で火星に人類を送り込む計画を発表したときも、本当にニーズがあるか疑問だった。でも今なら「なるほど」と思える。
パンデミック(世界的大流行)を体験して、人類が地球以外の惑星に脱出したくなる日が来るかもしれないと考え直したことが一つ。さらに、スペースXが筆者のような凡人の予想をいい意味で裏切り、猛スピードかつ着実にスターシップ計画につながる技術を確立していることも大きい。
同社は06年にロケットの発射実験に着手してからたった14年で有人宇宙船の打ち上げに成功した。20年5月30日に民間企業として初めて2人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送した後、11月15日にも宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一氏を含む4人の宇宙飛行士をISSに送り込んだ。
12月1日にマスク氏はドイツのメディア企業のインタビューに答え、26年までの有人火星飛行の実現に「強い自信を持っている」と話し、「運が良ければ24年の実現もありうる」と付け加えた。火星移住はもはや絵空事ではなくなってきたのだ。
なぜスペースXは、これほど短期間で有人宇宙船を打ち上げられるほどの高い技術力を身につけられたのか。火星移住計画の第一歩は、マスク氏の言う通り数年のうちに踏み出せるのか──。
08年と10年にISSでの任務にあたった元米航空宇宙局(NASA)宇宙飛行士で、現スペースX顧問・南カリフォリニア大学教授のギャレット・リースマン氏に、こうした疑問をぶつけてみた。聞けば同氏はNASA時代、筑波や東京で訓練を受け、日本の実験棟「きぼう」のISSでの設置にも携わった親日家だった。
…続きはソースで。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK248FP0U0A221C2000000
2020年12月29日 2時00分