山口氏の提言
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211201-00010009-abema-008-1-view.jpg
※省略
泉新代表について、「これまでのような“枝野さんの個人商店”、“ベンチャー企業”から“組織政党”へと脱皮していくためには、若干“真ん中っぽい”イメージのある泉さんが代表になるのが良かったと思う。一緒に代表選に出た小川淳也君などと一緒に、集団指導的な体制を作っていくしかない」と話すのは、民主党政権でブレーンを務めた法政大学の山口二郎教授(政治学)だ。
「泉さんとは、私も旧民主党時代から勉強会でしょっちゅう会って議論をしてきたが、非常に真面目だし、優秀だ。若くて、明るいのもいい。割と中道というイメージがあるが、“コンクリートから人へ”“子どものための投資”といった政策を大事にしてきた人なので、自民党に対抗する野党の軸を立てられる政治家だと信用している。安倍さんや菅さんの時代には、“権力の私物化はけしからん”“嘘をつくな、国会でちゃんと説明しろ”といった追及が多いのは仕方なかった。しかし、今の相手は岸田さんだ。ちゃんとした日本語を話す人だから、対話はできると思う。だから国会の議論も今までとはちょっと違ったものになると思うし、そこで立憲民主党としての持ち味を発揮してほしい」。
その一方、代表選前に番組で泉氏が「批判ばかりではなく国民のために働こう!自民党よりも地域を歩き、声を聞き、人のために貢献する。それが我々だ!」と述べていたことについては、「“国民のために働く”というのは、あまりにも当たり前で面白くない。国民にもいろんな人がいるわけで、どういう人を念頭に置いて手を差し伸べていくのか、そこを具体化しなくてはいけないと思う。
例えば自民党政権の政策で置き去りになっていた非正規労働者、働く女性、中学生以下の子どもを育てている30〜40代の親たちに対する、政策的なアプローチを明確にした方がいい。立憲民主党というのは、何をやっても文句を言われてしまうので、信念を持って新しい立憲民主の政策的な基軸はこれだと開き直って打ち出していく。選挙協力についても参議院選挙については一人区で野党を束ねていくんだという確信というか、信念を示してほしいと思う」とした。
■「選挙協力自体に効果があったことははっきりしている」
※省略
山口氏は「選挙協力自体に効果があったことははっきりしている。それによって小選挙区での当選者は増えたが、比例で伸び悩んだのが敗因だ。選挙の戦術と、より大きな政権交代のための戦略の関係づけが上手くいっていかなかった。だから反対派からの攻撃を浴び、枝野さんもエクスキューズに終始するという印象を与えてしまった。加えて、いわゆる“閣外協力”についても枝野さんは批判を受け、後ろ向きの言い訳に終始してしまった印象があったと思う」と指摘。
その上で、「まずは、この共産党との選挙協力をどう評価するのか。その上で、いかに来年の参議院選挙の戦略を立てるか。それが新代表の大きな課題だ。実際に戦ってみると、選挙協力の難しさ、つまり中央では“一緒にやろう”と合意をしても、選挙の現場を支えている支持者、党員、労働組合の人たちのエネルギーを引き出すことができるかどうかは別問題だということが分かったわけだ。参院選は衆院選とは違って、“直ちに政権を選ぶ”という選挙ではなく、ある意味で“政権与党にお灸を据える”選挙だ。ただ、32ある1人区については一本化しないと勝負にならないので、今回よりも緩い選挙協力の枠組みを作る話し合いをしていくべきだ」とした。
※省略
■昔大学で暴れた人たちが「生きているうちに政権交代をもう一回起こして…」
他方、若い世代への支持の拡大も急務だ。
現状について山口氏は「残念ながら立憲民主党の支持者に高齢者が多いことは確かだと思う。市民を相手に話をしていると、昔大学で暴れた人たちが“生きているうちに政権交代をもう一回起こして、世の中が変わるんだということを若い子たちに見せる。そうやって若い人の政治意識を変えるしかない”みたいな話を半分冗談、半分本気でしている」と明かす。(続きはソース)
12/1(水) 12:48配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac7933511c7ad31807186ff4a2ecbe7bd5e3d00c
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211201-00010009-abema-001-1-view.jpg
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211201-00010009-abema-008-1-view.jpg
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泉新代表について、「これまでのような“枝野さんの個人商店”、“ベンチャー企業”から“組織政党”へと脱皮していくためには、若干“真ん中っぽい”イメージのある泉さんが代表になるのが良かったと思う。一緒に代表選に出た小川淳也君などと一緒に、集団指導的な体制を作っていくしかない」と話すのは、民主党政権でブレーンを務めた法政大学の山口二郎教授(政治学)だ。
「泉さんとは、私も旧民主党時代から勉強会でしょっちゅう会って議論をしてきたが、非常に真面目だし、優秀だ。若くて、明るいのもいい。割と中道というイメージがあるが、“コンクリートから人へ”“子どものための投資”といった政策を大事にしてきた人なので、自民党に対抗する野党の軸を立てられる政治家だと信用している。安倍さんや菅さんの時代には、“権力の私物化はけしからん”“嘘をつくな、国会でちゃんと説明しろ”といった追及が多いのは仕方なかった。しかし、今の相手は岸田さんだ。ちゃんとした日本語を話す人だから、対話はできると思う。だから国会の議論も今までとはちょっと違ったものになると思うし、そこで立憲民主党としての持ち味を発揮してほしい」。
その一方、代表選前に番組で泉氏が「批判ばかりではなく国民のために働こう!自民党よりも地域を歩き、声を聞き、人のために貢献する。それが我々だ!」と述べていたことについては、「“国民のために働く”というのは、あまりにも当たり前で面白くない。国民にもいろんな人がいるわけで、どういう人を念頭に置いて手を差し伸べていくのか、そこを具体化しなくてはいけないと思う。
例えば自民党政権の政策で置き去りになっていた非正規労働者、働く女性、中学生以下の子どもを育てている30〜40代の親たちに対する、政策的なアプローチを明確にした方がいい。立憲民主党というのは、何をやっても文句を言われてしまうので、信念を持って新しい立憲民主の政策的な基軸はこれだと開き直って打ち出していく。選挙協力についても参議院選挙については一人区で野党を束ねていくんだという確信というか、信念を示してほしいと思う」とした。
■「選挙協力自体に効果があったことははっきりしている」
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山口氏は「選挙協力自体に効果があったことははっきりしている。それによって小選挙区での当選者は増えたが、比例で伸び悩んだのが敗因だ。選挙の戦術と、より大きな政権交代のための戦略の関係づけが上手くいっていかなかった。だから反対派からの攻撃を浴び、枝野さんもエクスキューズに終始するという印象を与えてしまった。加えて、いわゆる“閣外協力”についても枝野さんは批判を受け、後ろ向きの言い訳に終始してしまった印象があったと思う」と指摘。
その上で、「まずは、この共産党との選挙協力をどう評価するのか。その上で、いかに来年の参議院選挙の戦略を立てるか。それが新代表の大きな課題だ。実際に戦ってみると、選挙協力の難しさ、つまり中央では“一緒にやろう”と合意をしても、選挙の現場を支えている支持者、党員、労働組合の人たちのエネルギーを引き出すことができるかどうかは別問題だということが分かったわけだ。参院選は衆院選とは違って、“直ちに政権を選ぶ”という選挙ではなく、ある意味で“政権与党にお灸を据える”選挙だ。ただ、32ある1人区については一本化しないと勝負にならないので、今回よりも緩い選挙協力の枠組みを作る話し合いをしていくべきだ」とした。
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■昔大学で暴れた人たちが「生きているうちに政権交代をもう一回起こして…」
他方、若い世代への支持の拡大も急務だ。
現状について山口氏は「残念ながら立憲民主党の支持者に高齢者が多いことは確かだと思う。市民を相手に話をしていると、昔大学で暴れた人たちが“生きているうちに政権交代をもう一回起こして、世の中が変わるんだということを若い子たちに見せる。そうやって若い人の政治意識を変えるしかない”みたいな話を半分冗談、半分本気でしている」と明かす。(続きはソース)
12/1(水) 12:48配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac7933511c7ad31807186ff4a2ecbe7bd5e3d00c
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20211201-00010009-abema-001-1-view.jpg