斉藤貴志芸能ライター/編集者

6/2(木) 12:30

オーディション番組から生まれて5年、ラストアイドルが活動を終了。最後のライブを5月29日に東京ガーデンシアターで行った。メンバーを決める1対1の入れ替えバトルに始まり、番組で過酷な企画に挑戦してはCDリリースを続け、終止符を打つステージでは31人が昼夜2公演で全楽曲を披露。波乱万丈の5年間が蘇った。
最初に選ばれた7人から残ったのは3人
 ラストライブ夜公演の1曲目は『バンドワゴン』。阿部菜々実、安田愛里、鈴木遥夏の3人で歌い始めた。ラストアイドルはもともと、秋元康プロデュースでこの曲でデビューする7人のメンバーを決めるオーディション番組『ラストアイドル』で生まれている。
 暫定メンバーに挑戦者が対戦相手を指名するパフォーマンスバトルで、勝ったほうが残る入れ替え方式。最後に残った7人が“ラストアイドル”となった。その中で、活動終了までグループに留まったのが、センターを務めた阿部ら3人だった。
 2曲目からは「セカンドユニット」の曲が続けられる。バトルの敗退者で結成された4組。カッコイイ系のGood Tears、アイドル性の高いシュークリームロケッツ、さわやかなSomeday Somewhere、ゆるふわなLove Cocchi。この日のライブでは卒業したメンバーのポジションに他のメンバーが入りつつ、それぞれの持ち味を発揮していた。
 セカンドユニットは敗退したメンバーの救済として、ファンも歓迎する向きが多かった。そして、番組のセカンドシーズンでは2ndシングルの表題曲を賭けて、ラストアイドルを含めた5組による「プロデューサーバトル」が行われた。
 秋元康のほか、小室哲哉、つんく、織田哲郎、指原莉乃が各ユニットのプロデューサーに就いての総当たり戦。決勝で秋元プロデュースのシュークリームロケッツが優勝し、「君のAchoo!」が2ndシングルに。ラストライブで同曲は、卒業した長月翠のポジションに2期生から大場結女が入って披露された。

https://news.yahoo.co.jp/byline/saitotakashi/20220602-00298734