ゆきりんへの感謝…AKB48G総監督としての思い 向井地美音さん:withnews
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2024/04/27

AKB48グループで歴代メンバー最長となる17年間にわたって活動してきた柏木由紀さん(32)が今月30日、最後の劇場公演を行い、卒業します。3月に横浜で行われた柏木さんの卒業コンサートで、自身も約5年間にわたり務めたAKB48グループの総監督を退任した向井地美音さん(26)は、柏木さんにひとかたならぬ感謝の思いを抱いています。その心情や総監督として過ごした日々について伺いました。


大きかった柏木由紀さんの存在

3月16日、横浜市のぴあアリーナMMで開かれた、「AKB48 春コンサート2024 in ぴあアリーナMM 柏木由紀卒業コンサート ~17年間、歩いて来たこの道~supported by イモトのWiFi」。

柏木さんの活動の軌跡を楽曲で振り返りつつ、小嶋陽菜さん、峯岸みなみさん、指原莉乃さんら多くのOGも登場する豪華なステージでした。

筆者がひときわ印象に残った場面がありました。それは、アンコールのラストシーン。ピンクの卒業ドレスに身を包んだ柏木さんにメンバーが次々と歩み寄り、お別れを告げていくなか、向井地さんが心から安心したような表情を見せ、柏木さんに身を預けました。柏木さんは優しく背中に手を回し、ねぎらいました。

当時の心情を向井地さんはこう語ります。「総監督を5年間やってきたなかで、ゆきさん(柏木さんのこと)の存在が本当に大きくて、私一人じゃ絶対に乗り越えられなかった。大先輩であり、相談に乗ってくださる方がいたから、できたと思っています。ゆきさんの顔を見たらそのことを思い出して、泣いちゃいました」

「どんなお仕事の現場でも、いてくださるだけで『今日は大丈夫』だと思えたり、何かあった時もゆきさんに相談すればきっといっしょに解決してくれると思えたり、安心感の塊でした。その存在がいなくなると思ったら、自然と身を寄せていました」


この日が総監督として最後の日となったのも、柏木さんの希望からでした。

「『みーおん(向井地さんのこと)が総監督として、隣で最後を見送ってほしい』と言ってくださった。総監督の退任発表の1カ月後や昨年末で退任といった選択肢もあったんですが、この日までやろうとなりました」

最後に柏木さんがステージを去る間際、2人は向かい合います。

「本当によく頑張ったね」。柏木さんに声をかけられた向井地さんは、涙がほおを伝い、声にならなかったそうです。

「ありがとうございますという思いで、ただ、ただいっぱいでした」

向井地さんは柏木さんと、コンサートで歌う楽曲の構成(セットリスト)をいっしょに考えたり、助言を受けたりしていたそうです。

「私も関係者でセットリストを考える会議に、ゆきさんと参加することが多く、一緒に意見を出していました。特に去年10月開催の武道館で開かれたライブの1日目は、AKB48の歴史をたどっていくような流れのセトリだったので、(ともにAKB48加入前からアイドルファンだった)オタク目線の私たちの意見が多く反映されました」

「ゆきさんはその時代を全部現役として過ごしているんですが、私の意見に『確かにいいね』と言ってくださったりして。私一人でフェスのセトリを考えることも時々あったんですが、全部ゆきさんに一度相談していました」

武道館のライブで向井地さんのアイデアが反映されたのは、例えばこういった場面だそうです。

「コロナ禍で、なかなかファンの方と会えなくなった期間を、本編とアンコールの間の暗転で表現して、アンコール1曲目を『根も葉もRumor』(2021年9月発売シングル)にして、新しいAKBに変わっていったイメージを伝える……」

提案した際、柏木さんは「自分じゃ思いつかなかった。すごい」と賛同してくれたそうです。

「あの時代はよかった」とは言わなかった
アイドルの大先輩である柏木さんは、同じステージに立つメンバーからみて、どこがすごいのか。向井地さんはこう解説します。

「歌っている時、目からお客さんに伝えるパワーがすごくて、あなたを見てるよ、あなたに伝えてるよっていうのすごく出していると感じます」

柏木さんら3期生が加入した時期は、AKB48の立ち上げに関わったダンスプロデューサー夏まゆみさん(昨年死去)の薫陶が色濃く残っていました。

「目からビーム、手からパワー、毛穴からオーラ」という夏さんの有名な格言を、柏木さんはずっと受け継いでいるのかもしれません。

(略)

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