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激しいインフレが続く南米のアルゼンチンでは、2月の消費者物価指数がおよそ31年ぶりに年率で100%を上回り、記録的な干ばつの影響から、さらなる物価の上昇が懸念されています。

アルゼンチンの統計局は、14日、2月の消費者物価指数が前の年の同じ月に比べて102.5%上昇したと発表しました。

上昇率が年率で100%を上回るのは、1991年10月以来、31年4か月ぶりで、特に肉や果物などの食料品の価格上昇が顕著になっています。

アメリカの利上げの影響などから通貨・ペソの下落も続いていて、首都ブエノスアイレスの食料品店などでは、あらゆる商品が毎日のように値上げされ市民生活を圧迫しています。

ブエノスアイレス市内で精肉店を営む男性は「消費者も売り手も双方が苦しんでいます。平和で安定した生活は全く望めません」と話していました。

アルゼンチンでは現在、60年ぶりともいわれる記録的な干ばつに見舞われるなか、大豆やとうもろこしなどの生産が大きく減る見通しで、さらなる物価の上昇が懸念されています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230315/k10014008501000.html