毎日新聞 4/15(土) 10:49
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170415-00000024-mai-bus_all

 【ワシントン清水憲司】米アップルが米西部カリフォルニア州政府から自動運転車の公道試験に必要な認可を得たことが14日、州当局の公表資料で分かった。

 アップルは自動運転車開発を公式には認めておらず、開発状況は秘密のベールに包まれている。今回の認可で公道試験の段階まで開発が進んでいることが判明した。

 米メディアによると、車両はトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」のスポーツタイプ多目的車(SUV)をベースにし、監視役の運転手が同乗する形で試験を実施する。

 アップルは数年前に「タイタン」と呼ばれる秘密の開発チームをつくったとされる。昨年11月、連邦交通規制当局に宛てた書簡で「運送の自動化」に関心があることは公になっていた。

 今後は試験の様子が多くの人の目に触れ、州当局に事故報告なども行う必要があるため、次第に実態が明らかになりそうだ。

 自動運転車開発は、米グーグルが先行する形で、主要自動車メーカーとしのぎを削っている。アップルの同州での認可取得は30社目。

 ただ、アップルが自前で車両開発まで手がけるか、人工知能など自動運転に必要なソフトウエアの提供にとどめるかは明らかになっていない。