経営戦略の観点から、いち早く本社機能を地方に移した企業があります。
世界11か国に生産拠点を持つ建設機械メーカーのコマツです。
12年前、資材や部品の買い付けを行う「調達本部」を、東京から、主力工場がある石川県小松市に移転しました。

コマツ 坂根正弘相談役
「女性がキャリアウーマンで働くとすると、子どもを持てないというのは東京の論理。

地方だと逆に、管理職の方のほうがたくさん子どもを持っている事実があって、

地方にもう少し若い人が残っても、働く場所があるという状況ができれば、地方をもう少し活用していけば。」


東京大学 公共政策大学院客員教授
「過密で混雑した東京での仕事に打ちこむというのを尊ぶ風潮があった。

だけど、もうやっぱり時代は変わってきているので、企業の戦略、それから人材確保、そしてコスト、

そういう面で本社の位置こそ、もっと自由に考えるべきではないか。」