大分県別府市は12日、温泉を浴びながら本物の遊園地で遊ぶ「湯(ゆ)〜園地(えんち)」計画をめぐり、インターネットで募った支援金が期限内に3396万6585円集まったと公表した。遊園地「別府ラクテンチ」に設けるメインアトラクションに、新しくジェットコースターを使うメニューを検討していることも明らかにした。

 長野恭紘市長が記者会見の場で説明し、計画を総合監修する音楽作家の清川進也氏が同席して詳しく話した。支援金は2月〜今月10日を期限に募っていた。長野市長は「計画を実現させ、絶対に成功させたい」と意気込んだ。

 支援額に応じて実現するとこれまでに宣言してきたアトラクション類は、温泉が流れるすべり台、メリーゴーラウンドの馬車を浴槽に替えて湯につかる遊具、周囲の支柱から霧を吹きかける回転遊具など八つ。

 長野市長はこの日、温泉の成分を生かした泡で座席を満たす「温泉ジェットコースター」の実現にも、本格的に取り組んでいると明かした。また、「観覧車」もアトラクションとして使えないか専門家らと検討していると説明した。

 「別府ラクテンチ」にアトラクションを設ける作業は、5月から徐々に取りかかるとし「湯〜園地」の完成予想図も披露された。

 「遊〜園地」の開園は7月29〜31日限定で、1日あたりの入場者数は最大3千人。入場料は8千円(大人1人と小学生以下1人、税込み)から。

 市や別府商工会議所などでつくる実行委員会は12日午後から、チケットを販売するホームページ(ttp://www.gokuraku-jigoku-beppu.com/yuenchiplan)をインターネット上に開いた。問い合わせは市観光課

http://www.asahi.com/articles/ASK4D355HK4DTPJB001.html