世界的に原発を推進してきた団体が異例とも言える緊急の警告を発表(´・ω・`



IAEAと同じく世界中の原子力発電の普及に何十年にも渡って貢献してきた団体fistom-atomaが、15日に臨時の会合を開き、異例とも言える緊急の警告を世界に対して発しました。
「朝鮮戦争になると、福島やチェルノブイリをはるかに超える破滅的な事象が発生する」というその内容が現在話題になっています。
以下は、その警告の日本語訳版です。

「我々はIAEAやその他の団体と同様に、数十年に渡って原子力発電の世界的な普及・発展に尽力してきました。
現在朝鮮半島では、北朝鮮とアメリカ双方による挑発のしあいにより、戦争に突入する寸前にまで来ています。
北朝鮮は、かねてより戦争時には韓国や日本の原発へのミサイル攻撃やテロ攻撃を示唆しており、また狙わなくても戦争状態になると、送電網などの破壊により停止させた原発も正常な冷却が行えなくなる可能性があります。

福島やチェルノブイリ事故においては、原子炉のメルトダウンは発生したものの、燃料プールのメルトダウンは回避できました。
しかし、朝鮮半島で戦争状態に陥ると、北朝鮮の核処理施設や韓国の原発、日本の原発などが攻撃を受けたり、攻撃を受けなくても送電設備などの意図しない破壊により適切な冷却を行えなくなり、原子炉はおろか燃料プールまでメルトダウンを起こす可能性があります。
その場合、放出される放射能はヨーロッパを広く汚染したチェルノブイリ事故とは比較にならないほど莫大な量となり、北朝鮮と韓国の大部分を人の住めない地域にした上で、その汚染は中国やロシア、東南アジアなどの周辺国にまで広がる事になります。
原子力発電の世界的な普及に長年貢献してきた我々は、今起こりつつある「破滅的な事象」は到底看過できません。アメリカ、北朝鮮の双方は軍事ではなく対話により事態を収束するよう強く望みます。
中国やロシアも、この両国の対話により現在の緊張が緩和されるよう働きかける事を望みます。

また、われわれと同じく世界の原子力発電の普及に貢献してきたIAEAが現在起きつつある最悪の事態に対して、何ら緊急の警告を出していない事には驚くとともに、IAEAが本来やるべき事を放棄している事を非難します。
北朝鮮とアメリカ双方に対して「戦争になると、破局的な事象が発生し、朝鮮半島の大部分を汚染により人が住めない地域にした上で、ロシアや中国にまで汚染は広がる怖れがある」という警告をIAEAからも至急出すよう強く求めます。

我々が今回出した警告を、当事者国の人間、関係国の人間、一人でも多くの人が危機意識を持って共有する事、そしてくれぐれも『戦争という間違った選択』をして最悪の結果を招かないよう、強く望みます。
北朝鮮と韓国には原発や核処理施設が多数存在しており、それらを所有している国は何があってももう二度と戦争をしてはいけない、もし戦争をすると両国の大部分を人が住めない地域にしてしまうという事を、双方の国の人間は認識すべきです。