大分市の私立岩田中で今年5月、当時3年生の男子生徒が体育の授業中に倒れて死亡する事故が起きた。
男子生徒の両親らは「学校側の調査は不十分」と訴えており、遺族と学校側が26日に県庁で協議。医療関係者ら第三者を交え、事故の事実関係を再調査することを決めた。

 死亡したのは柚野(ゆの)凜太郎さん(14)。学校の事故経過報告書によると、事故は5月13日、同中の体育館で体力測定の一環で20メートル区間を往復する「シャトルラン」
の最中に発生。教員は開始から約7分後、柚野さんの目の焦点が合っていないなどの異変に気づき、やめさせようとしたが、意識を失って倒れたという。

 教員は事務室で救急車を要請し、体育館に戻って心臓マッサージをした。その後、別の職員が職員室から自動体外式除細動器(AED)を持ち込み、
倒れて約6分後に電気ショックを与えた。しかし柚野さんは心肺停止状態で病院に搬送され、2日後に死亡した。

 一方、父真也さん(42)らが現場にいた複数の生徒から話を聞いたところ、柚野さんは倒れるかなり前から異変がみられたといい、
真也さんは「事故は予想できたのではないか」と指摘する。事故直後に教員が現場を離れたことや、AEDが体育館になかったことなども問題視しており、
「危機管理があまりにずさん。息子の命は救える命だった」と語気を強める。岩田中の柳井修校長は「第三者の意見を聞きながら話し合い、誠意を持って対応したい」としている。【西嶋正法】
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