和解は今月11日付。訴状などによると、男性は2012年12月、飲食店の新規開店用に、イケア鶴浜店(大阪市大正区)で組み立て式の木製椅子24脚を購入。
約1週間後、男性が椅子に座ってパソコンを操作していると、座面を支える軸受けが破損し、バランスを崩して転倒した。男性は右手親指を床に突き、曲がらなくなる後遺症が残った。調理作業ができず、開店の約5カ月後に閉店したという。

 独立行政法人「製品評価技術基盤機構」(東京)の調査で、軸受けの強度が低かった可能性が判明。13年6月にも同じ商品が壊れて負傷する事故があったと公表していた。イケアは既にこの商品の製造を中止している。