百田尚樹のノンフィクション「殉愛」を通して、いかに百田尚樹が
たらめであるか、ノンフィクションと標榜しながら、その取材のいい加減
さや、その後の販売差し止め訴訟を受けた際に発言された驕慢さを、
ウィキペディア「殉愛」から引用してみよう。

もとより、彼の普段から主張する様々な発言の信頼性にもかかわることだ。

「本訴訟において長女側は、未亡人が「無償の愛を注ぎ、相続においても
何も求めず謙虚な姿勢を示してきたという作品の基調はそもそも事実に
反する」と主張している。・・・」

「本訴訟の提起後、著者の百田尚樹はツイッターにおいて、『たかじん氏
の娘が出版差し止め請求の裁判を起こしてきた。裁判となれば、今まで
言わなかったこと、本には敢えて書かなかったいろんな証拠を、すべて
法廷に提出する。一番おぞましい人間は誰か、真実はどこにあるか、
すべて明らかになる。世間はびっくりするぞ。』と発言した。」

「しかし、2016年7月29日に出された東京地方裁判所の判決では、本書の
6ヶ所の記述が事実に反し、プライバシー侵害及び名誉棄損にあたるとして
長女側の主張を概ね認めた上で、330万円の損害賠償支払いを幻冬舎に
命じた・・・出版の差し止めについては却下されている。」

「この判決に納得しなかった幻冬舎は控訴したが、東京高等裁判所も、
東京地裁の判決を概ね支持しながらも、もう1ヶ所の名誉棄損的記述が
存在することを認め、賠償金を365万円にまで引き上げた・・・」

さらに、
「作家の林真理子は、当該疑惑やたかじんの長女が出版差し止めを求め
提訴したことについてマスコミが「全く報道しない」と指摘し、
『この言論統制は何なんだ!』と不満を表明した。」

「作詞家の及川眠子は本書について、『なぜウラも取らずに、1人の人間を
犯罪者だと決めつける? ノンフィクション作家を名乗るのであれば、
きちんと本人に取材すべき。あの本にはそういった[正当性]がまったく
ない』と評している」

これに対する百田の反論は、品のない掲示板投稿なみの悪たれ口で結ばれ
ている。 
「・・・Amazon.co.jpのレビューでは評価が二分し、『あまりの美談ぶり』
を訝るコメントも寄せられたこれに対し著者の百田は『Amazonレビュー、
未亡人に対する誹謗中傷がひどすぎる!実態も真実も何も知らない第三者が、
何の根拠もなく、匿名で人を傷つける。本当に人間のクズみたいな人間
だと思う!』と反発した。」

以上、「」内、ウイキペディア「殉愛 百田尚樹」から引用