僕は俗にみんなが役場と呼んでいるところに勤めている人間だけど、僕が見る限り
団塊の世代と、団塊のジュニア世代の親子というのは、つとめて仲が悪い。
みんなが掲示板で言ってるとおり、団塊の世代が金を持っているというのは本当だ。
だけど団塊ジュニア世代は、たしかに貧乏なことには変わりはないんだけど、
ほとんどの人が貧乏なりにも自立して(親に依存せず)、つつましい生活を送っている。
それもあって、団塊ジュニア世代は、親の団塊の世代を嫌っている側面がある。

実はこの構図は、役場的にはとてもおいしくて、団塊ジュニア世代というのは、
親が嫌いだから、親が死んでも遺産を受け取ろうとはしないんだよ。
そして行き場のない遺産を、そっくり役場へ「寄付」してくれている。
団塊の世代も団塊の世代で、子どもに遺産をあげる気なんて持ってなくて、
伊達直人とかの偽名を使って生前のうちからどんどん財産を「寄付」してくれている。
この流れをうまく回せば、国や地方の膨大な借金は全額、とは言わないにしても、
半分くらいには減らすことができる。
そうなれば僕らの地位も安定するし、これはぜひとも実現させたいと思っている。
もうすでに部署内には、いかにして団塊の世代と団塊ジュニア世代との絆を分断させ、
団塊の世代らの財産をいかにして積極的に自分の自治体に「寄付」させるか、
というプロジェクトが立ち上がっている。
今、アイデアのブラッシュアップをしているところだ。

しかし役場というのは、表面上では「絆は大切」なんて言っておきながら、
裏では世代間格差を利用して親子関係を分断させて、遺産を横取りしようとしてるんだから、
とんだ二枚舌で末恐ろしい集団だよ。