東京都心では4日連続、25℃以上の夏日となりました。日中、気温はぐんぐんと上昇し、正午すぎには最高気温26.1℃を観測しました。
都内で4月に4日連続の夏日を観測するのは1998年以来19年ぶりです。

都心が4日連続の夏日となる中、小笠原諸島では深刻な水不足に陥っています。
19日現在、父島の貯水率は18.4%です。この状況は1968年の返還以降、最も低かった1980年の14.7%に次ぐ低さです。
東京・小笠原村の予想では、このまままとまった雨の降らない状況が続くと、5月に貯水率が0%になる可能性もあるといいます。

頼みの綱は、島に設置された海水を淡水化する装置です。小笠原村では2011年に装置を1台購入していましたが、今回の事態を受け2月に1台、4月もう1台レンタルする予定です。

しかし、父島の水の使用量は1日およそ600トンで、3つの淡水化装置を稼働させても得られる水は320トンと、必要な水の半分程度しか賄うことができません。
小笠原村・建設水道課の岩本弘幸副参事は「今までの渇水の状況よりもかなり深刻な状況。今後は海水淡水化装置を(さらに)レンタルまたは購入ということを視野に入れて、早目の対応をしなくてはならない」と話しています。

小笠原村では例年、4月末から5月上旬にまとまった雨が降るということですが、村では厳しい状態がいつ回復するかは分からないため、引き続き、節水を強く呼び掛けていくとしています。

配信 2017年4月19日 18時30分

TOKYO MX NEWS
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