TPPが、日本の明治維新以降迎えた3回目のターニングポイントであることは間違いない。
1回目は、言うまでもなく開国を伴う明治維新。2回目は、敗戦と民主化である。封建制度をすべて投げ捨て、欧米型の民主主義に転換した。
3回目は、TPPである。明治維新や敗戦でも旧制度の残滓を多く抱え込んできた。
今それを、徹底的に洗い直して、人口減社会に真っ正面から立ち向かう時期になった。

明治維新(1868年)から敗戦(1945年)までが78年。
敗戦からTPP参加(2016年と仮定)までが72年である。
およそ70年間を過ぎれば、あらゆる制度が「疲労」起こすもの。新陳代謝が必要なのだ。
日本がこのまま、無為に過ごせば、人口減は加速して行く。それを何もしないで見過ごして良いのか。
TPPへの参加をめぐる判断の最終基準は、ここにあるだろう。視野を100年先、200年先に向けるべきだろう。