中韓FTAは、自由化率を最終的に92〜91%へ引き上げるのに20年間を予定している。
TPPでは、日本の自由化率が95.5%と高水準に決定している。この自由化率の水準から見ても中韓FTAは、いかにレベルの低いかが分かる。
韓国が、TPPに憧れる理由ここにある。ただ、韓国自身もTPPに参加すれば、それだけの高い自由化率を求められるのだ。その覚悟があるのか。それが問われている。

韓国はTPPが発効すれば、TPP不参加国の中国が最大の「被害国」になる。
こういう見方に気づき始めた。TPP参加国の貿易規模が拡大して、これまで中国の輸出先国がTPP参加国からの輸出に置き換えられる見通しが濃くなってくるからだ。
さしずめ、ベトナムやマレーシアが中国の占める位置に取って代わるだろう。こうなれば、韓国と中国は「一蓮托生」の関係になる。