園遊会は、両陛下の主催で毎年、春と秋の2回、東京の赤坂御苑で開かれています。両陛下は20日午後、皇太子ご夫妻など皇族方と庭園を回って招待者と懇談されました。

レスリング女子でオリンピック4連覇を果たした伊調馨選手は、天皇陛下から「よい成果をおさめられてよかったですね」と言葉をかけられると、
「国民の皆さまに応援していただいて、よい結果を残すことができました」とこたえました。
そして、皇后さまが、伊調選手が表彰式で金メダルを掲げ4本の指で4連覇の喜びを表したことについて「よい写真をようございましたね」と話されていました。

卓球女子団体でキャプテンを務め銅メダルを獲得した福原愛選手は、皇后さまから「今度は主将でいらしたし、きつかった」と尋ねられると、
「そうですね。日本の皆さんに応援して頂いたおかげでメダルを持って帰ってくることができました」とこたえました。また、天皇陛下から、去年結婚した台湾の卓球選手との住まいについて尋ねられると、
「台湾と日本と今は行ったり来たりの生活をしています」とこたえ、天皇陛下は「どうぞ元気でね、幸せに」と言葉を贈られていました。

去年4月の地震で大きな被害を受けた熊本県の蒲島郁夫知事には、天皇陛下が「震災大変でしたね」と話しかけられました。
蒲島知事は「1年間で刻々と変化する対応でずいぶんと苦労しました。これから2年半かけて4万7000人の方々を本格的な住まいに移していきたい」とこたえ、
天皇陛下が「どうぞこれからも体を大事にしてみんなのために努めてください」と話されました。

皇后さまや雅子さまなど女性の皇族方をはじめ、伊調選手や福原選手たちは色とりどりの和服姿で会場は華やかな雰囲気に包まれ、
出席したおよそ2000人の人たちは、記念写真を撮るなどして、和やかなひとときを楽しんでいました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170420/k10010955381000.html