中国は、南部・海南島の発射場から独自に開発した、物資を輸送する無人の宇宙船を初めて打ち上げ、宇宙ステーション計画の実現に向けて開発を着実に進めています。

中国が独自に開発した無人の宇宙輸送船「天舟1号」は、日本時間の20日午後8時40分すぎ、南部・海南島の発射場から打ち上げられました。そして、およそ25分後、予定どおりの軌道に入ったとして、プロジェクトの責任者が打ち上げの成功を宣言しました。

「天舟1号」は全長10.6メートル、直径3.35メートルで、およそ6トンの物資を運搬する能力があるということで、去年打ち上げられた宇宙実験室の「天宮2号」とのドッキングなど、さまざまな実験を行う予定です。

国営の中国中央テレビは、打ち上げの準備から成功までを中継で大きく伝え、技術力の向上を内外にアピールするとともに、国威発揚を図る狙いもあると見られます。

中国は、アメリカや日本などが参加する国際宇宙ステーションとは別の独自の宇宙ステーションを、2022年ごろに完成させる計画で、実現に向けて開発を着実に進めています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170420/k10010955891000.html