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【4月21日 時事通信社】イラン大統領選(5月19日投票)は、現職の保守穏健派ロウハニ師ら6人の候補者が20日に決まったことを受け、本格的な選挙戦に入っていく。現状では、ロウハニ師が最有力視されているものの、対イラン強硬路線を取るトランプ米政権の存在が逆風となっており、再選に影を落としかねない。

 2015年に欧米など6カ国との核合意を実現したロウハニ師は14日、正式な出馬表明に際し「合意の維持が重要だ」と強調した。選挙戦では、合意と引き換えに実施された欧米側の対イラン経済制裁の解除を、実績として訴えていく姿勢だ。

 ところが、米政権の対応がこれに冷や水を浴びせている。トランプ大統領は核合意を「不完全だ」と繰り返し批判。ティラーソン国務長官は18日、合意を再検討すると表明した。これに対し、ロウハニ政権を支えるザリフ外相は「陳腐な非難だ」と反論、イランは合意を順守していると訴えた。(c)時事通信社

2017/04/21 17:46(イラン)