北朝鮮の核武装は単純な爆縮型原子爆弾の域は既に超えている

1個の原爆に必要なプルトニウムは4s〜8kgと言われている
これをファットマン開発当時の技術で起爆するとおおよそ10〜20ktの威力
ただし威力を数ktに抑える事は不可能で、成功するとこの20kt、失敗すると0.1kt程度になる

後に開発された強化原爆の技術を用いると同じプルトニウム量でもより威力が出せるようにな
り、またファットマンと同じ設計では起爆する事は難しい1.5〜2kgという少ないプルトニウム量でも
強化原爆の設計にすると起爆が可能となる

2006年の北朝鮮による公式初核実験は中国に設計出力4ktという通知をして実験している
実際は1kt程度で設計通りには出せなかったようだが、2回目の実験でこれを達した
この時点で強化原爆の技術を持っていたという事になる

北朝鮮は1998年のパキスタンの核実験の最後の1回が代理実験だった疑惑があり、この時点で
ファットマン程度の基本的な実験を終えていたので可能だったのだろう

北朝鮮5回目の核実験は米ジョンズ・ホプキンズ大の推定によると17.8kt。プルトニウムが2k程度
でここまで威力を引き出せたのなら成功と言えるだろう
むろん、標準的なプルトニウム量4〜8sにすると25ktのさらに数倍の威力が出せる
北朝鮮大使が実戦には米の戦略核と同程度150ktは出せる、と主張したのはここに理由がある

つまり弾道ミサイルに載せられる弾頭化の段階はとうに達しているってこと
ICBMの耐熱シールドの話で信頼性が未定ってなだけ