ロシア海軍は19日、北極海の権益確保を狙い、ミサイルや艦砲を搭載した「世界で類のない」巡視用の砕氷船の建造を始めた。
海軍のコロリョフ総司令官は式典で「今日はわれわれの北極圏を守る船の誕生日だ」と述べ、多機能の武装砕氷船の建造が「海軍史の重要な節目」になると強調した。
国防省は昨年4月に計2隻を発注。サンクトペテルブルクの造船所で建造され、2020年末に引き渡される契約だ。

建造を担う軍需企業などによると、全長約110メートル、排水量8500トンで、厚さ1・5メートルの海氷に対処できる。
60〜110人の兵員が乗り組み、戦闘や巡視活動だけでなく、海洋資源の監視、他の船の航行支援、救援活動、輸送も行う。
ヘリコプターや無人機の発着が可能で、軍用の高速艇2隻も積まれる。

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