尖閣諸島(石垣市)に生息するトカゲ属の集団が、中国大陸や台湾の同属の集団から系統的に独立した固有の新種であることが
栗田和紀・京都大大学院農学研究科ポスドク研究員ら3人の研究で明らかになった。

 従来、尖閣諸島と中国大陸や台湾は1万5千年前ごろまで陸続きだった可能性が指摘されていたが、著者の一人である
太田英利兵庫県立大自然・環境科学研究所教授は、「尖閣がより早くから島嶼(しょ)として独立し、隔離された状態にあったことを
強く示唆する」としている。

 尖閣諸島の陸生生物を系統遺伝学的に調査した研究は今回が初めて。

 八重山日報
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