ドローンのように空中に浮かび、バイクのようにまたがって操縦する「空飛ぶ車」のような1人乗りの飛行機をアメリカのベンチャー企業が開発し、次世代の乗り物として注目を集めそうです。

この「空飛ぶ車」は、カリフォルニア州のベンチャー企業が開発したもので、24日、ホームページに動画を公開しました。

動画では床の部分に取り付けられた8つのプロペラを電動で回転させて、湖の上をドローンのように5メートルほどの高さに浮上し、バイクのようにまたがった人が自由自在に操縦しています。

乗り物自体の重さはおよそ100キロで、時速40キロ程度の速さで移動できますが、アメリカ連邦航空局の基準では超軽量飛行機に分類されるため、届け出や免許は必要ないということです。

ただ、安全上の理由から、人がいない湖の上などでの利用に限られ、地上では飛行できないとしています。

開発した企業「キティホーク」は、グーグルの共同創業者ラリー・ペイジの支援を受けていることで知られています。会社によりますと、今回公開したのはまだ試作品で、価格も公表していませんが、年内に発売する予定だということです。

「空飛ぶ車」をめぐっては、アメリカの配車アプリ大手のウーバーが去年、構想を発表したほか、ヨーロッパの大手航空機メーカーエアバスも年内に飛行試験を計画していて、次世代の乗り物として開発が進められています。

4月25日 9時45分 (動画あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170425/k10010960241000.html?utm_int=news-culture_contents_list-items_001

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170425/K10010960241_1704250944_1704250945_01_02.jpg