>>838
だが1990年以降の円の実質実効為替レートと日本のGDPの推移を突き合わせて看るに、
明らかな相関は認められない。

実質実効為替レート http://blog-imgs-63.fc2.com/s/t/o/stockbondcurrency/201408182051045da.gif
GDP http://ecodb.net/country/JP/imf_gdp.html

1993〜1995の3年間円は極めて高かったがGDPは1997年まで成長を続けた。
1997年にアジア通貨危機、我が国では金融危機が起る。
その後我が国経済はデフレに陥ったため名目GDPは減少ぎみでありあまり参考にならない。
1999〜2000年の2年間も円高だったが実質GDPの減少には到らなかった。
その後2008年リーマンショックにかけて円安と経済成長が同時に起ったが、
これは日本以外世界同時バブルによる外需拡大と円キャリートレードによる円安の合わせ技であり、
それを "円安だったから" 経済成長したとするのは因果が逆転している。
リーマンショックによる凹みはどの国にも見られるのでこれも参考にならない。
要するに1990年以降の日本では通貨高/安はあまり関係無いことらしい。

円高でも円安でも割とどうでもよく、異次元金融緩和に持続性が無いのなら、
とっとと異次元やめて円高に向えばよい。
現在の円相場を長く続けると、円安だから成り立つ企業が増加する/淘汰されないため、
円高で大打撃を受ける円安依存経済が出来上がってしまう (それは韓国と同じですよ! ('ω`) )。