福島原発事故から6年。
あらためて、「放射能ってうつるの?」「放射線と放射能の違いって何?」などの疑問に、きちんと答えられる人はどれくらいいるでしょうか。
ということで、こどもにも分かる言葉で分かりやすく解説します。

■放射能ってうつるの?

まずはこちらをごらんください。
http://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/05/ts_hosyano-1.jpg

A君は太陽の光を浴びました。とてもとてもまぶしかったそうです。
さて、翌日A君を見たB君は「A君、お前まぶしいな!」なんて感じるでしょうか。

「日光がうつる!」なんてことがあるでしょうか。
そんなことはありませんよね。

太陽を見るとまぶしいですが、A君を見てもまぶしくありません。
実はこれと同じことが放射線でも言えます。
http://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/05/ts_hosyano-2.jpg

A君は放射線を浴びました。
放射線を浴びることを被ばくと言います。
翌日B君はA君に会っただけで被ばくするのでしょうか。
そんなことはありません。
http://image.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/05/ts_hosyano-eyecatch.jpg

太陽は光を出しますが、人間は光を出しませんよね。
放射性物質は放射線を出しますが、人間は放射線を出さないのです。

被ばくした人に会うだけでうつることはありません。
「被ばくした人が近づく」だけで「うつる」というのは、「昨日、日光を浴びていた人が近づく」だけで「まぶしい」というくらいおかしなことなのです。

■「放射線」「放射能」「放射性物質」の違い

「放射線」「放射能」「放射性物質」。
これら3つの言葉は混同しがちなので整理しましょう。

先ほどの例えで、光が放射線、太陽が放射性物質です。
つまり、飛んでくるのが「放射線」で、「放射線を出すもの」が「放射性物質」です。

そして「太陽が光を出す能力」に当たるものを「放射能」といいます。
「放射能が高い放射性物質」は「とてもまぶしい太陽」というイメージです。

言いかえるとこうなります。

・透明で見えないけど知らない間に体を貫通していくのが放射線
・それを出している親分が放射性物質
・親分のスゴさを表す言葉が放射能

つまり「放射能を浴びる」のが怖いというのはおかしな表現で、正確には「放射線を浴びる」のが怖い、ということになります。
同じく、「放射能に近づきたくない!」ではなく「放射性物質に近づきたくない!」が正しい言い方です。

ただし、人間は放射性物質ではないですからね。
放射性物質といえばセシウムなどのことです。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/05/news003.html

★1:2017/05/07(日) 00:25:30.68
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1494123415/

※続きます