【ヨハネスブルク=木村達矢】南アフリカのウィットウォータースランド大などの研究チームは9日、ヨハネスブルク郊外の洞窟で2013年に発見された新種の人類化石が、約25万年前のものであるとする分析結果を発表した。

 「ホモ・ナレディ」と名付けられた新種の人類は、現生人類(ホモ・サピエンス)と同時代を生きていた可能性もあるという。

 AFP通信によると、ホモ・ナレディの脳は現生人類の3分の1程度しかなく、身長は約1メートル50、体重は約45キロ・グラム。猿人と原人の特徴を併せ持っていることから、発見当初、250万〜280万年前の化石である可能性も指摘されていた。

 研究チームが複数の分析法で化石の年代を測定した結果、23万6000〜33万5000年前のものと推定できた。現生人類がアフリカで出現したのは約20万年前とされる。ホモ・ナレディの絶滅時期は不明だが、現生人類とは別の進化をたどっていたとみられる。

(続きは会員登録で読めます)

2017年05月10日 11時31分
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170510-OYT1T50054.html?from=ycont_top_txt

画像
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170510/20170510-OYT1I50017-L.jpg