東日本大震災の津波による漂流物に付着して、日本の近海などから北米やハワイに流れ着いた海洋生物が約300種に上り、繁殖力の強いカニやヒトデなどが含まれていることが、環境省の委託を受けた「北太平洋海洋科学機関」(本部・カナダ)の調査でわかった。

 繁殖状況はまだ不明だが、現地の生態系に影響を与える可能性が指摘されている。

 同機関のジェームズ・T・カールトン・米ウィリアムズ大名誉教授(海洋科学)が18日、東京海洋大学品川キャンパス(東京都港区)で開かれる国際シンポジウムで発表する。

 調査は、2014〜16年度に実施。青森県三沢市から米オレゴン州に漂着した浮桟橋(長さ約20メートル)や、北米西海岸などに打ち上げられた漁船、ブイなど600点以上を調べた。
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2017/5/10 10:21 読売新聞
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