家具大手であるニトリと大塚家具の対決が形を変えて再燃しそうです。
ニトリは中古住宅販売会社の買収を通じて家具付き住宅の事業に乗り出す意向を明らかにしました。
一方、大塚家具は、中古マンションの運用や販売を手がけるスター・マイカと組んで、住宅と中古家具をセット販売する事業を開始しています。

 大塚家具は経営方針をめぐって創業家で内紛が起こり、大きな話題となりました。結局、創業者の大塚勝久氏が会社を去り、娘の久美子氏が社長に就任。
久美子氏は低価格帯の家具にも間口を広げる新しい戦略を打ち出しましたが、2016年12月期決算では売上高が20%も減少し、46億円の最終赤字に転落するなど経営は失速しています。

 起死回生策として打ち出したのが、中古家具の拡充です。4月に旗艦店である「新宿ショールーム」に中古専門店を開店するとともに、レンタル事業も視野に入れます。
中古マンションを手がけるスター・マイカとの提携も新しい戦略の一環ということになります。

 一方、ニトリは、中古住宅販売カチタスの株式の一部を約233億円で取得し、グループ会社として取り込む方針を明らかにしました。
カチタスの住宅とニトリの家具をセットにして販売するプランを検討しているようです。

 大塚家具はもともと中級家具を得意としており、低価格帯を中心としたニトリとは競合関係ではありませんでした。
しかし、大塚家具が間口を広げる戦略に転換したことで、顧客の一部はニトリやイケアと重複するようになり、部分的にはライバルという関係になっています。

 今回の両社の取り組みも、結果的に似たようなアプローチとなりました。ニトリは安めの新品家具を住宅とセットにして販売する戦略で、大塚は中古家具を用いて価格を抑えながらも、
やはり家具と住宅のセット販売を考えているわけです。深刻な経営不振に陥っている大塚家具がこれで業績を回復できるのかは何ともいえませんが、
住宅や家具における市場の流れが変わってきたことは間違いありません。

 これまでの日本は何でも新築・新品一辺倒で、古くなったモノを再利用するという文化はあまり育っていませんでした。
今回、両社が家具と中古住宅のセット販売の分野で競争することによって、中古住宅や中古家具の市場が拡大する可能性が見えてきます。
日本はすでに成熟社会ですから、こうした市場が拡大することは、よい意味で経済の活性化につながるでしょう。

http://news.livedoor.com/article/detail/13036512/

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