広島市中区の広島中央署で、証拠品の現金8572万円が盗まれたことが発覚した際、現金を保管していた金庫は2重に施錠されていたことが11日、捜査関係者への取材でわかった。
鍵は所定の場所で管理されていたといい、広島県警は内部犯行の可能性が高いとみて捜査を進めている。

捜査関係者によると、金庫は1階の会計課にあり、ダイヤル式の暗証番号と、差し込み式の鍵の二つで施錠するタイプ。
課員が8日夜、不審な点に気づいて緊急点検したところ、被害が判明した。この際、金庫は施錠されており、鍵は管理者の課長の机の引き出しの中にあったという。

この現金は、県警が今年2月、生前贈与を持ちかけて手数料名目で金をだまし取る多額詐欺事件で押収した。
事件では「生前贈与したい」と、うそのメールを不特定多数に送信し、返信してきた相手に「手数料が必要」などとして現金を振り込ませていたという。

被害者は全国で400人以上、被害総額は1億6500万円に上るとされる。

 県警は多額だったため、捜査す…※続く

配信 2017年5月11日11時33分

朝日新聞デジタル
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