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【5月14日 時事通信社】ドイツ最大の州人口を抱える西部ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州で14日、州議会選挙の投票が行われた。9月の総選挙の前哨戦と位置付けられ、メルケル首相率いる保守系のキリスト教民主同盟が勝てば、同首相の4選に大きな弾みがつく。

 メルケル首相はドイツに殺到した難民問題やテロ続発に苦慮してきたが、対応が一段落。今年行われた二つの州議選で民主同盟が連勝し、息を吹き返した。世論調査によれば、NRW州でも民主同盟の支持率が上昇し、ライバルの中道左派・社会民主党と接戦を演じている。

 NRW州は社民党の地盤で、同党が現在、州議会の第1党。総選挙でメルケル氏の対抗馬となる社民党党首のシュルツ前欧州連合(EU)欧州議会議長の地元でもあり、シュルツ氏は「14日は勝利の日となる」と訴え、民主同盟の勢いを食い止める決意を明確にしてきた。

 シュルツ氏にとっては、この州議選が正念場。1月に首相候補に選ばれたことを受け急上昇した党の支持率が下降線をたどり始めており、地元メディアはそろって「シュルツ効果が終わるか」と今回の選挙を注視する。(c)時事通信社

2017/05/14 15:36(ドイツ)