皮膚や装甲板など、生きているときの外見をほぼとどめた状態の恐竜の化石が15日までにカナダの博物館で一般公開された。1億1000万年前の恐竜で、同国の鉱山から見つかったという。

カナダ・アルバータ州にあるロイヤル・ティレル古生物学博物館が展示したこの化石はノドサウルスと呼ばれる四足歩行の草食恐竜のもので、約5.5メートルの長さを持つその体は戦車のような装甲板で覆われている。

従来の化石と違い頭部から尾のあたりにかけて皮膚から化石化しているため、骨格は確認することができない。博物館は「無傷の鎧で体を包んでいる」と説明する。

このノドサウルスはこれまでに確認されていなかった種類で、博物館の専門家によればアルバータ州から出た恐竜の化石としては最古のもの。またこれまで発掘されたヨロイ竜の化石の中では最も保存状態が良いという。

化石自体は2011年、オイルサンドの鉱山で作業員により発見されていたが、展示可能になるまでの復元作業にはそこから7年近い年月を要した。

ナショナルジオグラフィック誌の6月号によれば、化石化したノドサウルスの重さは約1135キロ。洪水で海まで流されて海底に沈み、膨大な時間をかけてミネラル分が皮膚や装甲板にしみこんだことから、生きていた当時の状態が保たれたと考えられている。

ソース/CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35101132.html

画像
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/05/15/af36ae25744cee40210e8e7326a11dcb/nodosaur-perfect-dinosaur-fossil-alberta-museum.jpg