愛媛県と四国電力は15日、定期検査中の伊方原発2号機(同県伊方町)で、原子炉補助建屋の放射線管理区域内の配管に穴が開き、作業服などの洗濯排水が配管下の床面に漏れるトラブルがあったと発表した。

 漏えい跡から放射性物質は検出されず、四国電は「プラントや環境への影響はない」とした。

 四国電によると、15日午前1時ごろ、管理区域内で着る作業服などを洗濯した際に出る排水の配管の異常を、巡視中の社員が確認。ステンレス製の配管に直径約3ミリの穴が開いていた。漏れた排水は既に乾燥してなくなっていたが、床の痕跡から、約3リットルが漏れたとみられる。

 配管は洗濯排水を蒸発させる装置に連結されており、同装置の点検の際、臨時に排水を流すためのもの。最後に使用したのは昨年5月の点検時といい、四国電は今後、穴の開いた箇所などを解体して原因を調べる。

2号機は平成24年から定検で運転停止中。

2017/5/15 23:05 産経新聞
http://www.sankei.com/smp/west/news/170515/wst1705150096-s1.html