>>245

「河野談話」後の「記者会見」で河野官房長官も触れていたが、「日本軍人が本人の意思に反して慰安婦になるよう強要したケースもあった」というのは、「スマラン島事件」を頭に置いての発言だった。

●「スマラン島事件」
「日本軍」軍人による「慰安婦」強制が「裁判」で認定された唯一の事件。
それは朝鮮半島ではなく、「日本軍」占領下のインドネシアの「スマラン島」で発生した。
つまり1944年2月、「スマラン島」で「日本軍」軍人の一部が業者と共に、オランダ人女性に「慰安婦」になるよう強制したという事件である。
自らの意思に反して「慰安婦」にされたと訴えていた一人のオランダ人女性の父親から、現地の「日本軍」に抗議があった。
これを受けて、小田島薫大佐は調査を行い、この父親の訴えを認めて、1944年4月「スマラン島」の「慰安所」をたった二カ月で閉鎖した。
また問題を起こしたとされる軍人数名は「懲戒」転属となった。

これでこの件は一件落着したかに見えていたが、戦後「パタヴィア戦犯法廷」で「スマラン島事件」が蒸し返され、結局岡田慶治少佐が「死刑」に処されたほか、軍人、業者ら全部で11名に「重刑」の「判決」が下された。
それを知った上官の大久保朝雄大佐(「慰安所」設置を要望した人物)は故郷の仙台で自決した。

「日本軍」の軍人が女性に「慰安婦」になるよう強制したというケースで、「裁判」で認定されたのはこの一件だけである。
しかも関係者は既に戦後まもなく厳しく処罰されている。半世紀以上も前に全て終わっているのである。