http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170517/3462571.html

大手自動車メーカーのロゴマークなどを無断で使った自動車用のライトを販売していたとして、埼玉県川口市の会社の役員が、商標法違反の疑いで警察に逮捕されました。

逮捕されたのは、埼玉県川口市にあるカー用品などの販売会社「ティーピーオー」の取締役で、中国籍の魏求実容疑者(55)です。

捜査関係者によりますと、魏容疑者は、大手自動車メーカーのロゴマークやエンブレムを無断で使った自動車用のライトを販売していたとして、商標法違反の疑いが持たれています。

こうしたライトは、「カーテシーランプ」とか「ウエルカムライト」などと呼ばれ、乗用車のドアを開けた際に足元が照らしだされるもので、明かりの中にロゴマークなどがうつし出されるということです。
ロゴマークなどが無断で使われた自動車メーカーは、国内外あわせて10社前後にのぼるとみられ、主にインターネットを通じて販売されていたということです。

警察は、魏容疑者が商品の仕入れや販売などを取りしきっていたとみて調べるとともに、この会社と社長についても、商標法違反の疑いで近く書類送検する方針です。

「カーテシーランプ」や「ウエルカムライト」などと呼ばれる商品は、乗用車のドアを開けた際に足元を照らすもので、照らし出された明かりに自動車メーカーのロゴマークやエンブレムがうつし出されるということです。

こうしたライトを純正品として販売している自動車メーカーもありますが、インターネット通販などでは、純正品を販売していないメーカーのライトも出回っているということです。

「ホンダ」の純正カー用品を販売する会社「ホンダアクセス」の景山稔千さんは「不正な商品を使用すると、電気系統に不具合が起きるおそれもある。安全のためにも、不正な商品は使わないでほしい」と注意を呼びかけています。