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痴漢でっち上げで全てを失った男性

痴漢とされた男性に無罪 防犯カメラの映像分析で「不可能」証明

通行中の女性の体を触ったとして宮崎県迷惑行為防止条例違反の罪に問われた同県串間市の男性(40)の
判決で、宮崎地裁(白石篤史裁判官)が4月19日に無罪(求刑懲役6月)を言い渡していたことが1日、
担当弁護士への取材で分かった。
弁護士によると、男性は昨年9月14日に同県日南市のコンビニ前の歩道で、自転車で通行中の女性=当時
(17)=の体を触ったとして、10月3日に逮捕、起訴された。男性は否認していた。
判決理由で白石裁判官は、コンビニに設置された防犯カメラの映像について説明。カメラはコンビニ前の歩道
を写しており、最初に男性が同店前を横切り、その後、自転車の女性が同じ方向に進むのが写っていた。
女性が映像から消えた1秒足らずの後に再び戻ってきた男性が写っていた。
女性が体を触られたとする場所はそこから約6メートルあり、白石裁判官は「1秒足らずでその距離を移動する
のは不可能。女性の供述は客観的事実と食い違っている」と述べた。
担当弁護士は「男性は、半年にわたる拘束で職を失うなどしており、安易に起訴すべきではなかった」と述べた。
宮崎地検は「特にコメントはできない。控訴については検討中」としている。

[ 2012年5月1日 13:57 ]
ttp://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/05/01/kiji/K20120501003160480.html